白人の赤ちゃん、初めて半数下回る 米人口調査
米国勢調査局は17日、1歳未満の赤ちゃんのうちヒスパニック、黒人、アジア系など少数派の比率が50.4%に達し、白人が初めて半数を下回ったと発表した。調査は昨年7月1日時点。ヒスパニック系は前年比3.1%増の5200万人で、全人口に占める割合は16.7%に上った。黒人は同1.6%増の4390万人、アジア系は同3.0%増の1820万人だった。
地域別で非白人の割合が最も高かったのはハワイ州の77.1%。次いで首都ワシントン特別区(64.7%)、カリフォルニア州(60.3%)、ニューメキシコ州(59.8%)、テキサス州(55.2%)などが続いた。
5歳未満に対象を広げてもヒスパニック系など少数派は49.7%と半数に迫る。「総人口でも2042年には白人は少数派に転じる」(米紙ワシントン・ポスト)との見通しもある。(ワシントン=吉野直也)