東海道新幹線利用、コロナ禍前水準訪日客・推し旅に力
東海道新幹線の利用が新型コロナウイルス禍前の水準に回復してきた。2024年10〜12月の輸送量は新型コロナ禍前の18年同期比と並び、年末年始は1日平均で過去最高の乗客数となった。国内外の観光需要の回復に加え、繁忙期の「のぞみ」全車指定といった思い切った施策も単価上昇などにつながっている。 新幹線の利用動向は東京―静岡間の特定区間でカウントした断面輸送量(東京口)を用いる。24年12月は18年同期…
全国の自治体が住民の健康寿命を延ばそうと知恵を絞る。介護などを必要とせずに日常生活が送れる期間が長くなれば、地域の元気につながるうえ社会保障費なども抑制できる。静岡県は県民の健康に関するビッグデータを活用してきめ細かい健康増進活動を続け、2022年は男女ともに全国一となった。 厚生労働省は3年ごとに実施する国民生活基礎調査などから健康寿命を算出する。24年12月に公表した22年時点の健康寿命は全…
人口が急減する長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)町で、起業家による様々な店舗を集積させることによりさらなる出店を誘う取り組みが成果を上げている。地域の交流施設で起業し、経営を軌道に乗せた事業者に近隣で独立を促すもので、10年間で飲食店や雑貨店など約60事業所がオープンした。ヒントにしたのが、コンビニエンスストア流の「ドミナント戦略」だ。 東彼杵町の国道沿いにある交流施設「uminoわ」。2024年5月…
バス会社の平成エンタープライズ(埼玉県志木市)は、埼玉県加須市で運営するイチゴ農園「ベリーベリーベリー」を拠点とした観光事業を強化する。イチゴ狩りに加え、バーベキュー場やカフェを併設した農園でジャム作り体験なども提供する。体験に価値を見いだす「コト消費」需要を取り込み、地域の観光資源のPRにもつなげる。 農園は東武伊勢崎線の加須駅から車で約10分の場所に立地し、2021年に設立したグループ会社、…
茨城、栃木、群馬の北関東3県で14日の「バレンタインデー」に向けた商戦が本格化している。チョコレートの原価は主原料であるカカオ豆の価格が上昇している影響で値上がりしており、小売り各社はチョコの使用量を減らして値段を抑えた商品を扱ったり、商品パッケージなど見た目の訴求を強化して消費者の購買意欲をくすぐろうとしたり、あの手この手の工夫を凝らしている。 高崎高島屋(群馬県高崎市)ではバレンタイン催事「…
長野県上田市に生産拠点を置くモーター製造の山洋電気は、自社製品の生産技術を生かして外部企業向けの製造装置を開発する新事業を立ち上げた。一般的に生産ラインの自動化を進める場合、工程ごとに別々の専業メーカーから装置を導入する例が多い。同社は幅広い分野で使われる装置を自社開発しており、顧客が複数社に依頼する手間を省けるメリットを打ち出す。 24年11月に「生産技術エンジニアリングサービス」として提供を…
西京銀行は3月に山口県内での新事業創出を目的としたファンドを設立する。大学発や自治体が支援するスタートアップのほか、県内への本社移転などを条件に県外企業も投資対象とする。ベンチャーキャピタルのPE&HR(東京・千代田)と協力して運営し、地元企業の出資も受け入れる。地域におけるイノベーションを促して産業振興につなげる。 新設する「西京イノベーションファンド」の資産規模は3億円で、期間は12…