小飼氏も書いてたけど、はてブより。
小飼氏のエントリの、
を見た時には「寝言言ってるんだろーなー」とか思って読まなかったんだけど、はてブで見た時に読んでみたらあまりの寝言に愕然。
元エントリの人はどんな人なのか知らない。同人さんなのかプロなのかも知らないし、有名な人なのかそうでないのかも知らない。元々私は固有名詞は苦手だし、アニメに興味ないし。だから、そういった背景に関する知識なしにいろいろ書いちゃう。
まず思ったのは、
こいつ売れてねーなー
ってこと。プロが無償で何かを提供することを、タダ働きとイコールで見ている時点で、プロとして負けだろう。てか、絵描きの世界ではこれが普通の認識かい? だったら、ニコ動に違法アップロードでこっちの常識を超えてキレてるのも理解出来ないではない。でもまぁ、それじゃあ多分この先ジリ貧だろう。
てか、無償で何かを提供するなんて、営業的には当然あることだ。もちろん本当に無償の奉仕という気持ちですることもあれば、ここで覚えを良くしておいてもらってという考えもあるし、理由なんていくらでもある。何にせよ、全てのプロダクトを一々金に換えて行くというのは、営業としてはあまり頭いいことじゃない。もちろんタダの部分だけうまく利用されて、肝心の儲ける部分は相手にされなくて… なんてことが起きることがあるのが難しいところだけど、そうならないようにするのも「腕」の一つだ。
私は何が何でも「オープンソースマンセー!」と考えたり、「なんでもコピーフリーの時代が来る」とかとは思わない。でも、いろんな著作物はこれから戦略的に「無償のコピーフリー」になって行くと考えている。それはそこだけ見れば「タダ働き」かも知れないけれど、長期的には儲かるという見通しをもってやるべきこと。
もちろんそういった深謀遠慮のわからないお子様達は、ひたすら「なんでもタダ!」と勘違いして、儲けるべき時にくだらないこき下ろしをするだろう。それこそネタ元にある、「みくみくにしてあげる」なんてのはいい例だと思う。でも、はっきり言えば、
ガキの反発なんぞ相手にしなくていい
のだ。もちろんガキがお客様な業界の人達にとっては、ガキの反発は深刻な問題に見えるかも知れないけど、どうせ必要ならガキだって金を出す。反発したまま出さなくなっても、そいつらも大人になった時にはそれがガキな行動だったと気がつくだろう。
もちろんいたずらに反発を招いてもしょうがなくって、その辺を上手く考えるのもプロだ。でも何にせよ、
頭使って稼ぐのがプロ
であっての、その中の戦略で「無償提供」や「無償労働」があっても、それはちっともおかしいことじゃない。ガツガツと目先の損得ばかりで「無償で商品を作ってはならない」なんて言ってたら、
儲かるものも儲からなくなる
と思う。だいたい、「無償」なんて銭金のことだけで、当然のことながら「何か」はもらってるんだよ。その「何か」については、
の「Aさん」が何を得たかを考えてみるといい。
PS.
嫌儲の懸念? だから、そーゆーガキはスルーでいいじゃん。gdgd抜かしたら、「じゃ俺は霞を食って生きろと言うのか?」で終了じゃん。
PS2.
ブコメで「スルー出来ないんだ」的なことが書いてあった。その諸事情が理解出来ないではない。だけど、それでもやっぱり「スルーしとけ」と。それこそがスルー力だろう。それでは後に続くものが困る? いつから社会って「お手手つないでみんなでゴール」なんて生ぬるい世界になったんだ? 商売敵は出し抜くものじゃないの? そりゃ「ルール違反」はダメだけどさ。
PS3.
新規参入する人はどうなる? ってのがあったけど、新規参入組には気の毒だけど、「業界の競争」ってのはどうせあるでしょ。新人ってのは明日には自分の敵になるわけだし。もちろん「ルール違反」はダメだよ。とは言え、新人潰しに躍起になって、安値受注し続けてりゃ、そのうち自分が潰れる。
「業界としてどうよ」ってのに関しては、私は自由競争の方を選ぶ。なぜなら、いろいろな保護を考えての行動だと、一貫した態度が取りにくいから。どうせ客はC/Pの最大化を図るもの。だったらそれに合わせつつ「勝つ」戦略を考えないと。ただ、保護主義を選ぶ人は当然いるだろうし、それでうまく行く例もあると思う。それについてはそう思う人が論陣を張ってくれればいいでしょう。ここに書いてあることは「私はこうとらえる」ということに過ぎないんだから。
「なんでもOSSと一緒にするなよ」という声もあったけど、私は一緒に出来るとは思ってない。でも、同じように言い返すなら、「アニメあたりの世界でOSS的なことをして失敗した例を挙げてみろよ」と言う。20年前にはプログラムをタダで配って金にするなんてのは、「気違いの妄想」の隣りみたいなものだったことも思い返して欲しい。
PS4.
TB先を読んで、PS3がちょっと誤解されてるかなという気がするので補足。「失敗した例を上げてみろよ」というのは、「やってからダメだと言ってるのか」という意味だよ。
「OSSとは違う」という論は山のように聞くし、プログラムとアニメは違うんだよという論も飽きる程聞いた。でも、じゃあ本当にやってみて失敗した例があるのかと。それも「ちょっと試しにやってみたけど、プロジェクトが空中分解して失敗しました」ではなくて、「ちゃんと完成して売り出したけど、ビジネス的に失敗しました。それは単に運なのではなく失敗するべくしたんです」という実例があるのかと。また、OSSだってそれがビジネスになるまでは死屍累々だった。同じような経験を以って「出来ない」と言っているのかと。
やらないと決めた人なら、出来ない理由は100でも挙げられる。やると決めた人なら、出来る理由を100でも挙げるだろう。まぁやる人の理由は1つで十分だったりするけど。
おごちゃんの意見に賛成です。うちの会社も、自治体・教育委員会向けの学事業務関連システムを無償にして、広く使ってもらうことにしました。法規にそった業務はこれで充分できます。でも、各自治体固有なカスタマイズがしたい場合、その部分を有償にします。つまり、オプションの追加機能を、ビジネスにしようと思っています。
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