2015/01/10 - 2015/01/10
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たびたびさん
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九州は、福岡に3年暮らしたこともあるし、その後も含めてだいたい目ぼしいところはほとんど行ってるんですが、残されたオオモノが大牟田・荒尾でした。福岡から行くのか、熊本から行くのか。迷っているうちに、なかなか行く機会に恵まれず、今回、佐賀空港でレンタカーのキャンペーンをやっているということで、調べてみると佐賀空港からのアクセスがとてもいいことが分かりました。春秋航空を利用すると、すごくお得だし、これは行かないわけにはいきません。最近、1月の三連休は北陸が定番になってたんですが、今回は大牟田・荒尾に久しぶりの佐賀市を加えた旅に決めました。
ところで、大牟田には、三池炭鉱関係の近代化遺産があちこちに残っていまして。最も設備が整っているの万田坑ですが、この万田坑と宮原坑跡に、旧三池炭鉱専用鉄道敷、三池港を合わせた四つが世界遺産登録を目指しています。これに宮浦坑跡・勝立坑跡や三井港倶楽部も回りましたが、旧三井炭鉱の名残りは他にも数多くあるよう。ただ、現地でもどこまでが観光地となりうるのかとか模索が続いているらしく、私も迷いながらの旅となりました。ただ、結果としては、初日からなんとかポイントを外さずに回れたかなあという感じ。途中の柳川は三回目だし、おまけです。
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朝一番のANAで佐賀空港に到着。
佐賀空港は今回初めて利用しました。 -
佐賀空港を利用した人には、48時間が1000円(一人だと2000円)となるキャンペーンがありまして、トヨタレンタカーでそれを利用します。
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佐賀空港公園は、佐賀空港ターミナルの隣りに整備された公園。日本の国産機YS11がある公園として知られています。ただ、それ以外は特に何もないような。季節もあって、公園は訪れる人もなく、閑散としていました。
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ここから一路大牟田に向かうはずだったんですが、途中には柳川がありまして。お花御殿と白秋生家とうなぎせいろの街。二回ほど行ってますが、まあそこそこの印象しかありません。でも、素通りするのもなんだか悪いようで、ちょっと寄ってみることにしました。
柳川かまぼこ処せきやは、国道から柳川市街に入る途中。柳川は有明海沿岸だし、蒲鉾屋さんはあって当然なんですが、これは駐車場も広いし立派な店舗。 -
スタンダードな極上ちくわをいただきました。プリプリのちくわですが、意外に普通かなあ。普段食べ慣れている味の範囲かなと思います。
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北原白秋の生家に到着して、ちょっと周辺を確認します。
北原せんべいは、北原白秋の生家のはす向かい。川下りせんべいの暖簾が掛かっていましたが、 -
いただいたのは、多分もう一つの看板商品「かぶと饅頭」。饅頭の形なんですが、基本は今川焼でしょう。冷えたのは50円でしたが、全然問題なし。朝飯代わりにいただきました。
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さげもん美草も、北原白秋生家の並びにあるのですが、さげもん美草という看板はなくて、北原家分家という看板のお店です。柳川は、吊るし雛が名物なので、店内一杯に吊るし雛が下がっています。ただ、店内の撮影は禁止。静かに眺めて楽しむお店です。
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清柳食産といっても分からないと思いますが、白秋の生家の通りにある「おにくやさん」と看板の出ているお店のことです。
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博多和牛コロッケをいただきました。ちょっと時間がかかりますということだったので、では、待つ時間も惜しいので、白秋の生家の見学をしてくることに。どっちにしても、注文を受けてから揚げてくれるので、熱々、ホコホコ。うまいです。
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森山醸造食品も、北原白秋の生家の正面。ちょっと風情のある建物です。
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かつては醤油屋さんのようですが、今は吊るし雛などを扱う民芸品のお店です。店先に青いムツゴロウのモニュメントがあったりして、この辺りの雰囲気を盛り上げていると思います。
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さて、北原白秋の生家の見学です。
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ここは、屋号を「油屋」とか「古問屋」と称する海産物問屋だったようですが、白秋の父の代からは大きな酒蔵。
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生家の玄関から奥に通じる土間など、
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往時の隆盛が偲ばれます。
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入ってすぐの場所から、白秋の遺稿などの展示や
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白秋が里帰りした時の写真などを丁寧に展示しています。
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いったん中庭に出ると、
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こんな具合。
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この土蔵が第二展示室です。
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ちょっと驚くのは白秋が作った校歌の部屋。地図があって、校歌を作った学校が示されていましたが、全国各地、その数の多いこと。白秋は校歌というものに思い入れもあったようですが、これだけ多いとマンネリ化することもあったのではないかと思いますが、それは素人の浅はかな考えということでしょう。
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さらに奥に進むと、立派な建物。展示としては白秋だけでなく、柳川の歴史を開いた武将たちの紹介などもあって、柳川を広く理解するための施設です。
ちなみに、後の柳河城となる蒲池城の支城を築いたのは蒲池治久。蒲池氏は龍造寺氏に滅ぼされるのですが、その龍造寺氏も沖田畷の戦いで島津氏に敗れて、島津氏の進出を許します。しかし、結局は、大友氏の配下にあった高橋紹運は島津氏に攻められ討ち死にするものの、その子、立花道雪が生き延び、秀吉の仕置きによって道雪の養子である立花宗茂が柳河城に入城し、領主となるのです。そして、関ヶ原の戦いの後は西軍に付いた立花氏に代わって田中吉政。田中氏が断絶すると、立花宗茂がまた復活するという複雑さです。 -
白秋の生家を出て。
柳川市観光案内所は、お堀に面した柳川市街の中心部。 -
中に入ると、さげもんがいくつか飾られていました。お店のさげもんは、どこも撮影禁止なのでこちらで写真を撮らせてもらいました。中はゆったり。観光客の人だけでなく、地元の人のような人も中で休んでいましたが、そんなところです。
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今日は晴れ。
柳川は、やっぱり晴れているとその美しさが映えますね。 -
梅花堂越山は、その並び。老舗風のきちんとした構えの和菓子屋さんです。看板は越山もち。越山というのは何か地名のようなものかなあと思ったら、こちらの屋号が越山なのだそうです。
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ちょっとネッチョリ柔らかめの餅に白餡。白餡は、この辺りのお菓子にはとっても多い。これも白餡のうまさを味わうお菓子です。
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沖端水天宮は、お堀を渡ってすぐ。水天宮と言えば久留米なんですが、こちらも、久留米の水天宮から分かれたもの。創建は、明治2年ですが、水郷の街、柳川にはふさわしい神社。街の風景によく溶け込んでいます。
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せっかくなので、もう少し回ってみますか。
旧戸島家住宅は、 -
柳川藩の中老を務めた吉田兼儔の隠居所として建てられたもの。
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玄関を上がって。。
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規模はさほどではないと思うのですが、茶室も付いて、
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それぞれの部屋から眺める庭の景色も個性があって味わい深い。仏間から見る庭の眺めまですばらしいです。
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吉田兼儔がどういう人物だったのかはわかりませんが、
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悠々自適の生活を望む趣味人であれば、快適この上ない住まいでしょう。
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庭園は、掘割の水を引き込んで利用するという水郷柳川の侍屋敷の特徴を備えたもの。ただ、現在の小さな池は掘割とはつながっていないようです。
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黒田屋菓子舗は、柳川中心部にある小さな和菓子屋さん。串団子と書いてある暖簾が目に入って寄ってみました。
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ところで、この辺りで串団子というのはみたらしではなくて、餡子で団子を包んだものが一般的。餡子を分厚く塗った団子です。いくなりだんごもそうなんですが、お菓子というより、おはぎみたいな食べ物と言った要素もある団子です。
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これは川下りの事務所。
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船下りの人は、ここから船に乗ることになります。
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柳川慕情せんべいは、柳川の市街に二店舗あるのですが、これは御花前支店。全国菓子博覧会の内閣総理大臣賞を受賞したとか、アピールがすごいです。
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小麦の甘い系のせんべいは、卵の香りもしっかりあって、食べやすいせんべい。ボリューム感はないので、食べ始めるとドンドン食べてしまいます。
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正面は、お花御殿ですが、今日は外から確認するだけです。
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柳川には、柳川慕情せんべいとはりまや川下りせんべいの二つのせんべい屋さんがあります。
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どちらも小麦の甘い系。卵の香りもしっかりあって似てはいるんですが、どちらかというとこっちの方が焼きが強くて香ばしいような感じでしょうか。
朝早かったせいか、おばちゃんがみかんをサービスしてくれました。ありがとうございました。 -
イチオシ
水郷の街で水路の脇に柳の木というのは、珍しい風景ではないと思いますが、それでもここは柳川。そのものずばりが地名になっているので、ここのは特別でしょう。
ちなみに、江戸時代は柳河藩。鎌倉時代だと簗川村というのもあるようで、柳川となったのは、明治以降ということです。 -
柳川はうなぎせいろが名物なんですが、老舗と言えば若松屋でしょう。
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イチオシ
錦糸卵のまっ黄色が真ん中にあって、色彩が鮮やかです。ただ、以前食べた時はそうおいしくもないなあという印象があって、今回はリベンジ。ほっかほかにあったまったうまさが今回は分かったような気がしました。けっこうボリュームもあって、腹持ちもいいです。
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白秋詩碑苑は、白秋の生家から少し離れた場所。帰去来の詩は、白秋が故郷に対する熱い思いを歌ったもの。その碑が建立された公園です。生家には拓本も展示されていました。
碑文は、以下の通り。
水郷柳河こそは、我が生れの里である。この水の柳河こそは、我が詩歌の母體である。この水の構図、この地相にして、はじめて我が體は生じ、我が風は成った。 -
矢留大神宮は白秋詩碑苑の隣りにある神社。鳥居には、ただ大神宮と書かれていましたが、傍らに六騎神社と六騎についての説明板がありました。
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これは、「ろっきゅう」と読むのだそうですが、柳川地方に伝わる平家落人伝説。平家の落武者6名がここに隠れ住んで、漁業を始めたのだとか。今でも漁業者のことを六騎というそうです。
さて、以上で柳川はおしまい。予定より、長居してしまいました。大牟田に急ぎましょう。 -
柳川から大牟田へ向かう有明海沿岸道路を走っているとほどなく美しい斜張橋が見えてきて、これが矢部川大橋。たぶん、誰でもこれが目に入るとちょっと感動すると思います。
主塔の高さが85m。全長517m。橋脚間の長さが261mあって、これはコンクリート製斜張橋では日本一の長さだそうです。 -
やっと、大牟田の市街地に入ってきました。いきなりですが、ちょっと、調べていたスイーツ巡りをしたいと思います。
これは、総本家黒田家。草木に本店があって、大牟田駅前にも店があるのですが、ここは、国道18号線沿いの店。 -
名物の草木饅頭をいただきました。草木饅頭は、草木で作られてきた伝統的なお饅頭。白餡のうまさが皮とよく合うんですが、とにかく白餡がうまい。積み重ねられたうまさを感じました。
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ほっかまんでは、熊本の名物、いきなりだんごを買いました。いきなりだんごは、熊本県中どこにでもあるんですが、大牟田のいきなりだんごはどうなんでしょう。まあ、大牟田ということでの特徴はないようですが、
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ここのいきなりだんごは、サツマイモが薄いですね。しかし、その薄いことで、皮と餡子とのバランスが絶妙です。きりっとした味わいのいきなりだんごでした。総菜屋さんのような店なんですが、実力があるお店です。
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とらやでは、きんつばを買いました。ちょっと大きめサイズですねえ。いただくと、甘さがかなり抑えめ。
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一方で、驚くような艶々というかキラキラの見事な粒餡が現れました。すごいです。しかしこの甘さ控えめって??なんだかいきなりだんごのような甘さの少なさと共通しているような。そこら辺の好みが影響しているような気もします。
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熊本の名物いきなりだんごは大牟田でもいくつかお店があるのですが、このお店もけっこうな有名店。この日も常連さんと思われるお客さんが大量買いしていましたが、お店はかなりレトロというか、正直おんぼろです。
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ただ、ここのいきなりだんごは、サツマイモがすごく分厚い。柔らかくて、いい味出してます。ご飯の代わりになるようないきなりだんごです。
なるほど。いきなりだんごも二種類食べて、熊本にやってきたような気がしましたが、大牟田は福岡県なんですよね。大牟田は熊本の食文化の影響をしっかり受けているようです。 -
三池街道は、玉名市と福岡県柳川市を結んだ、鎌倉時代からの歴史があるという古道です。
訪ねたのは大牟田市内の三池藩領の陣屋があった場所。三池藩は1万石の小藩で城がなかったことから、陣屋は実質的な藩の中心。周辺に藩士の住まいも集まっていたようです。微妙に曲がった道の感じに古道の匂いがちょっとするような気がします。 -
その三池街道沿いにある増田うなぎ。うなぎを食べる時間はないなあと思ったら、モッフルアイスというのがありました。焼いたお餅にアイスを盛ったもの。お餅はせっかく焼いて柔らかくなっているのに冷えたら固くなってしまうんじゃないでしょうか。心配しつついただくと、お餅の焼き方が面白い。お菓子みたいにサクサクっとした感じに焼いてあるので、心配は無用。ちゃんと理屈に合ってます。こんなアイスの食べ方も確かにありだなと思います。
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そして、三池陣屋橋は、三池小学校で場所を教えてもらって、そこから歩きました。この小学校は、元々、三池藩立花家の陣屋があった場所なんだそうですが、陣屋橋もそれに関連した橋。江戸末期に架けられた橋は小さな橋ですが、脇から確認するといかにも堅牢そう。けっこうな勾配があって、車が通るたびに車体が大きく上を向いて通るのが面白く思いました。
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ここから、山沿いにスポットを訪ねます。
定林寺は大牟田の観光スポットでそれなりに紹介はされているのですが、結局のところ、それはあじさいの季節だけでしょう。冬場だったので、寺は閑散。荒れている感じでした。 -
一方で、南北朝時代にこの辺りで勢力のあった三池氏の菩提寺であり、三池氏供養塔や五輪塔などの石塔群が至る所に。古刹であることは確かでしょう。
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紹運寺は、戦国時代の武将、高橋紹運の名前から。大友宗麟の重臣で、龍造寺氏との戦いでは善戦するも、最後は島津の大軍を岩屋城で迎え撃ち討ち死にしています。
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一方で、息子、道雪の養子が三池立花藩主、立花宗茂。関ヶ原に西軍として参戦し改易されますが、旧領に復帰を果たした唯一の大名。立花藩は江戸時代を通じて存続し、汚名をそそぐこととなりました。
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この寺は紹運の孫、立花種次が建てたもので、立花家の菩提寺となっています。裏山の墓地に歴代の藩主の墓もありました。楼門も立派です。
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普光寺は、紹運寺からさらに山の奥。
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ただ、道は一本道なので迷うことはありません。ここは、臥龍梅が有名。見晴らしの良い境内にはいくつもの臥龍梅が植えられていて、これが花を咲かせたらさぞ壮観だろうなあと思いました。ちなみに、臥龍梅は朝鮮半島がルーツの梅です。
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三池山は、大牟田市と玉名郡南関町に跨る山で、標高は388.1m。大牟田市民にとっては、学校の遠足の定番で、親しみのある山だそうです。中腹にある普光寺から大牟田市街を眺めましたが、ほどよい距離感。街全体を俯瞰できるのが親しまれる理由だと思いました。
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イチオシ
かなり回り道をしてしまいましたが、ここからが本番。三井炭鉱関連のスポットを巡ります。
ところで、大牟田市内には三池炭鉱の抗跡がいくつかあるのですが、往時を偲べる跡は限られます。そういう意味では、この勝立坑跡は微妙な位置付け。立て坑の入口である四角いコンクリートがポツンと残っています。別途、炭鉱科学館で説明がありましたが、三池炭鉱の恩人、團琢磨が大量の湧水と格闘し、見事排水に成功したのはこの勝立坑だとか。それぞれに歴史を秘めている抗跡です。 -
萩の尾古墳まんじゅうは、お店の名前でしょうかね。まんじゅうは回転焼の中身にいろんなものを入れたすごい種類。一番売れてるのなんですかと聞くと黒というのでそれにしようとしたら、それは餡子だからもうちょっと冒険したらとおばちゃんに突っ込まれてしまって、キムチにしようか、納豆にしようか。うーん、では納豆お願いします。
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ちょっと気持ち悪いかなあとか心配したのですが、普通にいける感じ。なるほど、安心していただけます。
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万田炭鉱館は、万田坑から少し離れた高台に建つ、無料の資料展示館です。
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構内で使われていた道具類やかつての炭鉱の風景、坑内のジオラマなどもあって、荒尾というか三池炭鉱の歴史などをコンパクトにまとめています。
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他の施設は5時に終わるのですが、ここは夜にもホールを使うことがあるので、もう少し遅い時間までOKだということです。
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で、いよいよ今日のハイライトの万田坑に向かいます。
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こちらは、は三池炭鉱に関連する最大の観光施設。
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炭鉱は昭和26年に閉山となりますが、平成9年までは坑道の管理等のために動いていたそうで、まだ現役の時の匂いがけっこう色濃く残っています。
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ガイドさんが引率して施設の中を回りながら、あれこれと詳しく説明してくれます。ガイドは1時間ごと。小一時間かかりますので、それなりに時間に余裕をもって行く方がいいようです。
受付をした施設で、万田坑の概要を聞いた後、 -
現地に向かいます。
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なるほど。重厚な建物ですねえ。同じ煉瓦造りですが、富岡製糸場とは趣が違います。
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炭坑は事故が付き物。傍らに神社を祀っているのは無事を祈る気持ちの表れです。
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櫓を見上げて。
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イチオシ
裏に回ります。全体として、統一されたデザインですが、これは英国のスタイルをそのまま持ち込んだのだそう。富岡製糸場の煉瓦は、フランス積と言っていましたが、当時の日本は独自の工夫をする余裕はなかったし、そんなところは問題にもしていなかったということでしょう。
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手前の建物は浴場です。
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敷地内には線路を走るトロッコ。地上を走る線路は曲がりくねっているので、小回りが利くように車輪と車輪の間が狭いのが特徴です。
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さっきの櫓の真下に向かいますと、
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イチオシ
ほー。
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こうなっているんですか。
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今は埋立てられていますが、ここから人や機材をを降ろしたり上げたりしていたんです。
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こちらがそれを操作する事務所。
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上り下りしていたのは、このかごです。
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イチオシ
再び外に出て、
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これは器具の修理を行っていた工場。なんでも、自己完結をしていた炭鉱です。
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始めの建物は巻き上げ機があって、
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今度はそれを見に行きます。建物の中はヘルメットの着用。ちょっと緊張感が走ります。
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イチオシ
おー。少し登って行くと、こんなでかい巻き上げ機。
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圧倒されるような迫力です。
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しかし、とにかく安全第一。
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いろんな安全装置が備えられていて、詳しい説明がありました。
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再び外に出て。
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イチオシ
これが第一坑。さっき見たのは第二坑。第一坑は掘った石炭を上げるためのもの。第二坑より大きなものだったのですが、今は櫓とかはすべて撤去されています。
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イチオシ
最後に第一坑から、第二坑を眺めた景色。この間、ガイドさんは説明し放し。重労働だったので、正直言って強制労働というような歴史もあったし、重大事故や労働争議もなくはなかった。淡々と話されて、余計その重みが伝わってくるようでした。富岡製糸場と比べるのはあまり意味がないかもしれませんが、やっぱり軍事面も含めて日本の背骨を支えたのは重工業。その歴史は格段にすさまじいものだったように感じました。以上で、万田坑はおしまい。
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旧三池炭鉱専用鉄道敷は、三池炭鉱で掘りだされた石炭を三池港まで運んだ鉄道の跡。万田坑から港の方に向かう辺りがよく名残をとどめています。高圧電線の高架の下に続いているので、それが目印です。筑豊だと直方から洞海湾まで鉄道で運んだので、それと比べるとはるかに効率的。三池炭鉱の立地条件の良さを実感しました。
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三池炭鉱は、世界遺産登録を目指しているのですが、それは三池港、万田坑跡、三池炭鉱専用鉄道敷とこの宮原坑跡の四つの施設です。
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イチオシ
この宮原坑は、七浦坑や宮浦坑が行き詰りつつあったことから、明治後期に新たに開発され、その後大正期を通じて平均して年間40万トンの出炭を維持した主力坑です。万田坑からも鉄塔が見えたのでそこから回りましたが、鉄塔の威容は万田坑と似たような感じ。赤いレンガとの組み合わせが素晴らしいと思いました。
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早鐘眼鏡橋は、江戸時代前期に灌漑用の水路橋として三池藩により作られた石橋。現存する最古の石造水路橋として、国指定の重要文化財となりました。ただ、場所が非常に分かりにくいし、夕方になると橋までの道の門が閉まります。民家の庭先のようなところに入って、近づくことができました。古い橋ですが、今でも全く問題なく、頑丈そう。石橋の文化は、長崎から熊本、鹿児島、大分と九州各地にあるのですが、改めてその厚みを感じました。
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金時屋は、大牟田市内のちょっと裏通り。和菓子屋さんですが、店内にはちゃんとイスとテーブルがあって甘味処と言った方がいいかもしれません。
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串団子をいただきました。だんごと言えば、全国的にはみたらし団子が多いんですが、この辺りだとたっぷりの餡子でくるんだ団子が一般的。それに慣れないせいもあるんですが、ちょっとヘビーかなあ。お茶と一緒に味わう団子でしょう。
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大牟田市庁舎は、昭和11年に完成したもの。近世式鉄筋コンクリートは、たぶん、北海道の建物でも一般的だった様式だと思いますが、石材が限られていたので、よく採用された工法だったはず。中央に塔屋4階を配するのも定番かも。ただ、今でもちゃんと現役というのはあまりないのかもしれませんし、大牟田の輝かしい歴史を見てきた建物であることにも十分価値があるでしょう。
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菓舗 だいふくは、和洋菓子のお店。立派なビルのお店だし、ほかにも支店があるようで、大牟田ではメジャーなお店のようです。
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あれこれと品数は豊富なんですが、いただいたのはカステラ饅頭。炭鉱の町、大牟田では甘いものが好まれて、そんな中で愛されたお菓子なんだとか。ただ、かといって、そんなに甘ったるいことはないです。カステラの味を基本にして白餡がうまくマッチしていました。
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江口栄商店は、本店は草木にあるのですが、ここは大牟田駅前の店。大牟田には草木饅頭という名物があって、ここと隣りにある黒田家の二軒が扱っています。
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こちらの草木饅頭は初めてみたらあまりの小ささにちょっと驚きましたが、食べてみると白餡のうまさが超うま。激うま。古くから草木で作られてきた饅頭のようですが、洗練されたうまさもあるし、これはちょっと脱帽です。
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大牟田駅前には江口をはじめとして、大通り沿いにお菓子屋さんが何軒も並んでいます。城屋もその一つで、ここは大牟田名物カステラ饅頭の専門店と言ったところ。
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カステラ饅頭くださいといったらどれにしますかと聞かれ、よく見ると三種類の大きさのカステラ饅頭がありました。大きいのは大きいですねえ。カステラの味と白餡の組み合わせ。ありえない組み合わせではないんですが、やっぱり個性があるお菓子です。
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大牟田の和菓子屋さんは、言ってみればお饅頭のお店がほとんどなんですが、この吉蔵は京都の和菓子屋さんみたいな本格的なお店。
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お店に入ると小さな落雁がショーケースに並んでいて、その美しさに目を奪われてしまいました。大牟田って、炭鉱の町だったんで、こんな繊細なお菓子は流行らないんじゃないかと心配するくらい。いただいたのは、別の干支の焼き菓子でしたが、落雁のインパクトが強すぎて、ちょっとどんな味だったかなあ。どっちにしても、楽しませてもらったのは確かです。
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四ッ山漬は、粕漬け。特に、タイラギの貝柱の粕漬は、日本五大珍味の一つなんだそうです。
では試食しますかと誘われて、ちょっぴりいただいてみました。おにぎりに合うかなあとか思いましたが、お茶漬けにも合いますとのこと。なるほど、確かに。こんなのでお茶漬けを食べたら、ものすごくリッチな気分に浸れるでしょう。何だかすごみのある食べ物です。 -
長崎屋は、大牟田駅の近くの大通り沿い。あまり賑やかなエリアではないと思いますが、夜遅くまで煌々と灯がともっていました。名前の通り、カステラがウリなんでしょうが、
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目についた初島というお饅頭をいただきました。海苔がトッピングされているというので、それも楽しみだったのですが、この海苔は味のアクセントにはなっていない。唐津のツルヤ菓子舗の「鳥島」というお饅頭は、海苔の味がアクセントになって面白い味わいだったのですが、ちょっとここのはさみしかったような気がします。
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ビジネスインうめさきにチェックインしようとしたら、ビジネス旅館梅崎の方になっていたそうで、近くにあるそっちに案内されました。といっても同じ会社なので、ビジネスインうめさきでカード支払いをした後、ビジネス旅館梅崎に入りました。
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それと部屋も私の好きな和室だったので、ゆっくり寛げました。最近リニューアルしたようで、快適でした。お茶のサービスは一階ロビー横に自動給茶があって、部屋で自分で沸かすタイプより面倒くさくない。リーズナブルだと思います。
さて、明日は荒尾を回ります。
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