2つの「東証一部役員の転職における大幅な年収ダウン事例」から見えたこと | ぢろぐ ~ 馬鹿が日本を元気にする!!

2つの「東証一部役員の転職における大幅な年収ダウン事例」から見えたこと



最近あった出来事。


弊社が手がけた2つのエグゼクティブサーチでの出来事です。




■Aさん

年齢 : 40代

前職 : 某東証一部上場企業

役職 : 常務取締役

年収 : 2700万円

業界 : 不動産関係

内定先 : 3年以内にIPOを目指すベンチャー企業



■Bさん

年齢 : 40代

前職 : 某東証一部上場企業

役職 : 取締役最高財務責任者

年収 : 1400万円

業界 : サービス関係

内定先 : JASDAQ上場企業






発言1 次のステップへの意欲について----------------------


■Aさん 前職でも、やるだけのことはやりきった自負がある。


■Bさん 私の経験や能力が活かせるフィールドがあれば是非チャレンジしたい




発言2 業界について-------------------------------------


■Aさん 問わない。むしろ新しい業界に挑戦したい。


■Bさん できれば同じ業界は避けたい。




発言3 内定先について-----------------------------------


■Aさん まだまだ整備されていない様子で、エキサイティングだ


■Bさん 社長の人柄や、これからの方向性もとても楽しみ







と、まあ、ここまでは両者とも大人なのですが、

こっから先の違いには、ちょっと一考させられるものがあった。






事実1 内定先から提示された初年度年収-------------------


■Aさん 1000万円


■Bさん 840万円





発言4 それを受けてのコメント-----------------------------


■Aさん ありがとうございます。宜しくお願いします。


■Bさん どうにか1000万円以上ならないだろうか?







Aさんのディールは、本人が承諾したことで完結するのだが、


Bさんは年収が希望に満たなかったため、交渉が始まった。


Bさんの言い分は、以下の通り。


1.これまで一部上場企業の役員としての能力と実績を見て欲しい


2.不満があればいつでも下げてよい


3.よって前年収並み(840万円の提示に対して1400万円)を希望したい








そして、最終的には交渉決裂となり、このディールはクローズしなかった。


しかし、その交渉において、AさんとBさんとでは大きな違いがあった。


まず、東証一部役員であったことについて、


Aさん : 東証一部役員といっても、市場が良かっただけで自分だけの力ではない


Bさん : 東証一部役員としての能力と実績を評価して欲しい






また、初年度年収が前年収を大きく下回ることについて


Aさん : 当然。あとは自分も一緒に会社を大きくして、自分の手で掴み取る。

       アップさせるのは自分の能力次第。


Bさん : 生活水準もあるし、どうにか前年収を考慮いただけないだろうか?









さて、皆さんはどう思うでしょうか?








実は、顧客社長と僕では、こんな考察をしてました。


まず経営者であってサラリーマンでないという立場で言うと。


収入は成果によってもたらされるものである。


「いつでも年収を下げて良いので・・・」というのであれば、


「じゃあ今さげる」


と答えるだけのことなのだ。


本当に能力と実績があるなら、それを示して勝ち取るべきであり


先に要求するのは、プロの仕事ではない。






さらに、今回は両者とも管理部門の責任者的な立場であり


コストコントロールをする立場である。


収入(売上)が減れば、断腸の思いで、費用を低減させなければならないポジションである。


生活水準が維持できないというが、世の中の40代の平均年収はもっと低いし


840万円で生活できないというのであれば、世の中のほとんどの40代は生活が出来ない。


自分自身のコストコントロールが出来ない人に、会社のコストコントロールを


任せるのは不安になって当然だろう。


ましてや、顧客社長も、僭越ながら僕自身も起業家であり、


時には年収が半分になったりしながら(僕の場合1/3まで経験がある)


コストコントロールや資金調達(借金)をして、乗り切った経験がある人たちである。









最後まで、「一緒にやりたいという気持ちは本気だ」と言っていたが、


行動が伴わないのであれば、経営者として、それを本心と受け取るわけにはいかない。







決してBさんが「悪い」と言っているわけではなく、ベンチャー企業の


ましてや「経営者」として勝負するっていうことは、そういうことだと思う。


改めて考えさせられたコントラストでした。
















ぢろぐ ~ 馬鹿が日本を元気にする!!




<ブログテーマ>

馬鹿が日本を元気にする、BNGパートナーズキャリア採用のリファレンス(推薦状獲得)を自社で完結する方法を無料で公開 、九州男児、薩摩の教え実践起業家育成企業連合経営幹部は面接だけで判断できません 、九州大学、鹿児島出身、ベンチャー、起業、経営、経営者、馬鹿塾、プロフェッショナル、素直、本音、熱いメッセージ、挑戦、愛情、勇気、謙虚、勤勉、自律、ストイック、健康、インプット、アウトプット、オピニオン、日常