「歳を取ると食べる量が減る」とか「油ものが食べられなくなる」とか言うだろ。
食べ盛り伸び盛りの頃は、焼き肉に行けば「カルビ!カルビ!カルビ!米!米!カルビ!米!」だった。
だが20代の半ばくらいから「タン!米!お茶!」になってしまったということに薄々気付いていた。
いや、薄々じゃない。かなりしっかりと自覚していた。
だが「量も食べられなければ油ものも食べられないなんて、まるでジジイじゃないか」と思い、
無理をしながら「タン!米!タン!ハラミ!カルビ!米!」くらいは食べていた。
それでも全盛期に比べれば量も油も少ないわけだが、まだまだいけるじゃんと思いこむことができた。
しかし30を過ぎた増田には、その強がりすらもキツくなってきた。
昨日、スーパーで夕飯のおかずを買って帰ったんだ。
買ったのはぼんじり。あっためて食べるやつ。焼き鳥はぼんじり、せせり、皮が大好きだ。
正直これだけじゃ少ないかな、なんて思った。思おうとした。
でも帰りも遅くなったし、今からガッツリ食うのはまずいなと思って控えたんだ。
食べきった。食べきったよ。満腹になりながら。それどころか、油っこさに吐き気すら感じながら。
さすがにもう腹をくくらなければならない。俺は食べ盛りじゃない。油ものは食べられない。