晩御飯を食べ終えてぼーっと食卓のソースボトルを眺めながら思った。
いやこれは業務スーパーの一番安いスイチリだったからか?本場はもっと甘辛味なのでは?そんな気がしてボトル裏を見たら、原産国名はタイだった。ちゃんと本場で作られていた。
この甘くて酸っぱくて赤くて唐辛子が入ってるけど辛くはないソース、わたしはそこそこに好きで冷蔵庫に常備している。
そんなに好きならもっと良質そうなものを買えばいいのにまたやっぱり業務スーパーで調達してくるのだから、そこそこの愛である。
そのそこそこに愛されたソースについて、せっかく原産国名がわかったついでに調べてみたら、どうもタイでは生春巻きにかけては食べないらしい。茹で鶏にかけることもないらしい。
信じられない。
タイでは揚げ物のソースとして使われることが一般的で、屋台でも揚げたての肉や魚かけた状態で出てくるようだ。
茹で鶏にかけるかバインミーにかけるか、終わりかけのボトルに調理酒を突っ込んでエビチリのソースに使うかしかなかった我が家のスイチリレパートリーでは考えつかなかったが、そうか、これ揚げ物に合うのか。
なんとなくここまで甘い調味料は揚げ物に添えるイメージがなかったが、考えてみればチキンナゲットの期間限定ソースでもわりと甘口のラインナップあるもんな。
へえ、なんか美味しそうじゃん。
と、思ったはいいが冷蔵庫にも冷凍庫にもチンだけでOK系の揚げ物がない。
晩御飯が終わったばかりだと言うのにここから揚げ物を始めるのは億劫だ。
洗い物をシンクに運ぶのすら億劫で、いまスマホでこれを書いていると言うのに。
食いしん坊ぶりはわたしといい勝負なので、もしかしたら何か揚げてくれるかもしれない。