先に謝っとくんだけど気持ち悪い文ですごめんなさい。
あとこれが免罪符になるとは思わないけど書いてるのは女です。
それってシャンプーの匂いが良かっただけなんじゃないの?と思われそうだけど当時使ってたシャンプーは私の苦手なメリットだった。
今のメリットは変わってるらしいが当時のメリットは私には洗い上がりも良くない上に匂いも独特なクセのある香りで私は嫌いだった。でも母のお気に入りだったのでそれを使うしかなかった。
そして不思議なことに嫌いなメリットの匂いも母が使うとたちまちいい匂いに変わった。
ここまで書くとマザコンだと思われるだろうが、マザコンではない。むしろ親と仲が悪いタイプだ。
私からすれば母は毒親だし母からすれば私はろくでなしの娘だと思う。
いわゆる機能不全家庭というやつで家庭内の空気もギスギスしてる事が多い。
それでも母の匂いだけは好きだった。
ちなみに、美人母を期待されてるかもしれないが残念ながら私そっくりの団子っ鼻ブルドッグ顔のおばさんである。
それでも私にとってはとても「いい匂い」のする母だった。
でも最近気づいた。
帰省した時、風呂上がりの母に近寄っても良い匂いを感じなくなったと。
臭いとも思わない。シャンプーは昔と違いメリットより遥かに高いいいものを使うようになった。だから良い香りではあるが、ああ良いシャンプーなんだなとしか思わない。
子供の頃思った「お母さんいい匂いだな」というのが無くなった。
そして更に気づいた。私はおそらく実母の匂いが好きだったのではなかったのだと。
多分、妙齢の子持ち女性の匂いが好きなんだ。そう思わざるを得ないことが起きた。
結婚して子供がいる兄が居るのだが、帰省した際兄一家も泊まりに来ていた。
で、風呂からあがった兄の奥さんからとてつもなく良い匂いがしたんだ。まさに昔の「お母さんの匂い」と同じだった。ぶわっと昔の感覚が戻ってくるかのようだった。詩的な表現をするなら「ときめいた」と言ってもいいだろう。
だったら同じ年頃の女性の匂いが好きなのでは?とも思うだろう。でもそれも違うと思う。
私は兄嫁と大体同じ年頃で友人も同じ年頃だが、独身友人の湯上がりの匂いを嗅いでもときめきはしない。今の母と同じでシャンプーいい匂いだなと思うだけだ。