サウロンは自らの力の根源を指輪に封じ込めました。
そのことでサウロンは全てを支配する可能性を得ました。
しかし同時に全てを失う可能性も得てしまったのです。
そのことに冥王は気づいていなかったのでしょうか?
最後の同盟を自らの手で打ち砕くべく出陣した冥王は敗れ、その指ごと指輪を切り取られたことで力を喪失します。
アッシュ ナズグ ドゥルバトゥルーク、
アッシュ ナズグ ギンバトゥル、
アッシュ ナズグ スラカトゥルーク、
アグ ブルズム゠イシ クリンパトゥル
指輪に刻まれたその不吉な文字はサウロンの燃えるような熱から切り離されると冷めて読めなくなりました。
しかし指輪はその力を失うことはありませんでした。
その指輪を滅びの山の火で滅すべしとのエルロンドとキールダンの強い忠告を無視して、
指輪に魅せられたイシルドゥルは一つの指輪を自らのものとします。
そのことで指輪はイシルドゥルの禍とも呼ばれるようになります。
なぜなら指輪は主である冥王を求めて、
そのときどきの仮の持ち主を裏切るからです。
やがてイシルドゥルは指輪の裏切りで命を落とすことになります。
そして指輪は失われたと思われていました。
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