2024-01-21

子供の頃、市川ジュンの「陽の末裔」って漫画を読んだ

当時はあまり思想とかわからなかったけど、バリバリフェミニズム漫画

咲久子ちゃんと卯乃ちゃんという女の子二人の戦前から戦後までの話で12歳ぐらいか40代ぐらいまでが描かれるんだったか

東北?のど田舎から女工になるため家出同然で集団就職する二人

超絶美女の咲久子ちゃんは将来的に愛人にすることを予定して、工場経営者ブルジョアジーおっさん養女として引き取られる

おっさんは死に、その後華族花嫁となり顔と体のみでのしあがっていく

卯乃ちゃん新聞社で働く職業婦人となり、女性参政権を求める活動家になっていく

活動家のわりに卯乃ちゃんはわりとおっとり優しい子で、咲久子ちゃんはオラついてギラギラしている

オラついた咲久子ちゃんが卯乃ちゃんには弱くてたまに会うとべったり甘えて百合百合している

お互い結婚したり子供産んだりするけど、動乱の中で男たちは死んでいき、いつでも心のど真ん中にお互いがいる

特にきっかけなくさっきふと思い出したエピソード

ある時卯乃ちゃんは、活動家が次々と登壇して政治演説する集会みたいなのに行く

女の活動家女性人権について語っているのを見て卯乃ちゃんは感銘を受けて聞き入る

その演説の後で、周囲にいた男の活動家雑談をしていた

「今の女、いい女だったな」「白い肌が汗ばんでてたまらんな」と女活動家容姿品評会をしていた

彼らは女活動家の話した内容については全く論じなかった

卯乃ちゃん封建的農家の子で、リベラルな都会にきたつもりでもなにかと女のくせにと言われ、活動家の集まりでようやく男女平等な場を得たつもりだった

同志だと思ってた奴らですら女相手にしたらそれかよ、と卯乃ちゃんはめちゃくちゃショックを受ける

こういうのは現代でも、性別を入れ替えても、性以外の属性に置き換えてもよくありそう

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