基本的に、たいていの人間は気に入らない相手より自分は賢いと思っている。
何故なら専門的知識が生きる場面が多様なためであり、
その専門知識が必要となる場面に応じてその知識の必要性が高まるためである。
では、相手より自分が優れているかどうか、実際に判断するのは不可能か?
そんなことはない。
相手より自分が幸福であると確信できるのであれば、あなたはその相手より確実に優れている。
そして、これは一種の矛盾のようなものではあるが、もしあなたが本当にその相手よりも幸せであるのであれば、
あなたはその相手のことを既に憎まなくなっているはずである(逆を言えば、それでも相手のことが気に入らないのであれば、それはあなたは本当に幸せではないのである)。