俺46歳がそうなんだが、息子16歳のことを考えると微妙な気になった。紅白は、しばらく前からターゲットを団塊から団塊ジュニアに変更してきている。ずっと前は演歌や歌謡曲の大御所がトリをつとめてきたが、福山やMISIAがトリだというのは、ターゲットが我々40代だからである。我々にとっては順当に思える人選は、他の世代にとってはそうではない。上の世代からすると、馴染みのあるメンツが減った紅白である。下の世代から見ると、実力派と呼ばれるベテラン勢がでかい顔しているように見える。
俺たちにとって馴染みのあるメンツが並び,たまに出てくる別世代向けの歌を「まあ、ケン玉もやってるし存在ぐらい許してやっていいか」とか言ってるのは、その時代で消費のメインとなる世代の傲慢であり、下から見れば傲慢そのものである。
自分が10代だった時に紅白がどのように見えていたかを思い出す。青い山脈やら高校三年生やら五木ひろしみたいなのが居並ぶ中で、光GENJIやTMネットワークが居心地悪そうに演奏していて、それに対して若い聴衆が必死にペンライトを振っていた。我々はそういう居心地悪さを他に強いている世代の側だと自覚した方がいい。
今の子はテレビを数ある情報ソースの一つとしか見てないから問題ないよ YouTubeのチャンネル主とその仲間の配信者がよくつるんでコラボしてるくらいの規模感で芸能界を見てるから