はてなキーワード: スコビルとは
羅列されているものは正しいけど、並べ方が違う。50点。
これね。
1 少しずつ大きくなる
↓
↓
3 突然小さくなり始める
↓
4 十分小さくなったらまた大きくなり始める
このループを繰り返している。
流行と言えるものを構成するあらゆる要素がこういった「少しずつ味付けが濃くなる→バランスが崩れだした所で急激なシュリンクが起きる→また少しずつ強くなっていく」の繰り返しだよ。
それぞれの要素においてバラバラにこれらが起きているから全体を見ると漠然とした「時代ごとの流行り」に見えるんだけど、部分部分を取り出していくと再現性のあるループ構造になってる。
それがなぜ「前世代のものはダサイ」に繋がるかと言うと、シュリンクしたあとの世界から見た肥大化した状態には強い異常さを覚えるから。
バランスが崩れたら一気にシュリンクするといったけど、このバランスが崩れたって状態は「ブームに従って強くすることのプラスとマイナスで、マイナスの方が大きくなった」という意味のバランスであり、トータルでみたバランスはブームを抜きにすればとっくに崩れたあとなの。
それと同時に、強くなっていく過程から余りに大きく遡ってると今度は弱すぎて違和感を覚えることもある。
たとえば、今は激辛ブームでどんどん激辛料理のスコビルが強くなってるけど、これで激辛を食べ慣れてない人がいきなり最新のヤバイのを食べたらヤバイことになってるけど、この状態は新規参入も見込みにくいからトータルバランスではマイナスに傾きつつある。
そこで中途半端にマイルド方面に行っても「激辛」ファンからさえ見向きもされなくなるから、どっかで「味とのバランスを両立させた激辛」みたいな感じで軟着陸なビッグクランチを起こすんだろうなってことは分かるでしょ?
もしもこのループが終わった後の世代が今の基準の激辛を食べたら「辛すぎて味がしないだけじゃん。馬鹿なの?」みたいになるわけだけど、この「なんでここまで強くする必要があったの?」が世代間ギャップなのよ。
でも同時に、このループがまだ終わらずに激辛が強くなり続ける流れがあったなら、その次世代からしたら今の激辛なんて「この程度で激辛だったの?全然感じないけど、意味ある?」ってなるだろうね。
つまり、肥大化が続いてようがリセットされようが、結局は「ハイコンテクスト化の加速と急激な縮小」のループを原因としてギャップは生まれるってこと。
でもこれが大きく大きく時代が離れていくと、どっかの段階で今のループ状態とちょうど重なりあうぐらいの時期になる事がある。
まあでも全体として同時並行で色んな流行があるから、やっぱ古いものってのはどっか今の時代から見ると浮いちゃうんだけど、その浮きっぷりが強烈になると物差しを飛び越えて「そういうもの」として受け入れられたりするわけな。
「ちょうど良い」と「そういうもの」の両方が重なった絶妙な趣が、「凄い古いものだと何故か大丈夫」の正体だったりするわけよね。