はてなキーワード: 天然氷とは
47歳男性。
1年半前から謎の下痢に悩まされ、大腸内視鏡検査を受けるも異常なし。
強いて言えば血糖値と尿酸が高めだけど、それでもまだ正常値の範囲。
大体毎朝、寝起きと食後、さらに会社についたあとくらいにトイレに入り、全部下痢。
ひどいときは黄色くて透明なヌメッとした液体が便器にくっついてて、それがドロリと流れる感じを見て、死期が近いのではと恐怖に襲われる。
出かけるときなんかは腸の中を空にしておかないといつ便意に襲われるかわからないので、自然と出不精に。
便意を感じてから限界が来るまでに20分程度しか猶予がないので、トイレの位置がわからない初めていくような場所はいつ始まるかわからない便意に怯えながらの生活だった。
医者に相談してみたところで、彼らは検査結果しか信じないから、検査に異常がなければそれまで。
残りの人生はこの生活と付き合い続けないといけないのか、そんな感じのことを考えてた。
で、結局何を改善したら治ったかというと、わかってみれば実に単純。
「冷たいものを飲むのをやめた。」
たったこれだけ。
たったこれだけだけど、本当にずっと解らなかった。
特に良くなかったのは晩酌の焼酎で、アルコールを薄めたいから氷を山程入れて飲んでた。
知ってる?氷って冷やし続けると0度以下になるらしいですよ。
気づいたきっかけは、天然氷で作られたかき氷で頭が痛くならない理由をテレビで見たこと。
普通の氷はー10度で溶け始めるけど、天然氷は不純物が少ないからー4度から溶け始めるので、温度が高いから頭が痛くなりにくいらしい。
いやまて。
氷は0度で凍ったらそれ以下には温度は下がらないんじゃないのか?
またテレビお得意のそれっぽいデマかよ!と思って調べてみたら、間違ってたのは自分だった。
0度で凍った氷を冷し続けると、周囲の温度に合わせた温度まで冷え続けるらしい。
もし周囲が絶対0度なら、ー273度まで下がるということ。
さらにアルコールの氷点はアルコール25度ならー25度くらい。
つまり、氷をこれでもかと入れた焼酎は、一時的に0度を大きく下回ってた可能性があった。
そんなものを胃の中に流し込んでたわけですよ。
それでもしやと思って、氷は少しにして常温の水で割って飲むようにしたら、次の日から改善が見られ、3日目から下痢にならなくなった。
つまり、外出先でも、キンキンに冷えたお酒さえ飲まなければ食後の下痢に悩むことはないということ。
久々の快便で切れたケツの痛みと、下痢が治った嬉しさの両方で涙が流れまくった。
ちなみに1年前から突然始まったのではなく、ほぼ毎日下痢になったのが1年半前くらい。
それ以前でもよく下痢はしやすい方だったので、加齢とともに頻度が上がっただけと思われる。
その現実は悲しいものがあるけど、47歳なら仕方ない。むしろ大病じゃなくてよかった。
下痢が治ってからは他の体調についてもすこぶる好調で、病気を疑ってた自分がバカバカしく思えてきた。
やっぱり体調不良そのものより、それからくる不安のほうが体を蝕むんだなって改めて思った。
でも、一人でも似たような状況で悩んでる人に届いたらいいなと思って書いてみました。
冷たい飲み物、舐めてたら怖いよ。