ソニーの「Cyber-shot DSC-P20」は、Cyber-Shotシリーズのローエンドモデルにあたる。上位モデルの「Cyber-shot DSC-P1」や「Cyber-shot DSC-P30」「同 DSC-P50」に似た横長のボディを採用しながら、130万(有効111万)画素CCDと単焦点パンフォーカスレンズを搭載するなど、思い切った機能の省略が行われている。
上位機種と共通のレイアウト
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本体前面のブルーのクリアパネルはiMacの前面から上部にかけての外装と同様に、表面がクリアな樹脂で内部に立体的なストライプがモールドされているというもの。なお、わかりにくいが写真はレンズカバーを閉じた状態であり、ページトップのほうはレンズカバーを開いている。 |
P20のボディは、P30/P50と良く似たフォルムを採用する。同社の横長デジタルカメラと言えば、ベストセラーであるP1のデザインが思い浮かぶが、専用パッテリの採用でコンパクトさを重視したP1に対し、単3×2本に対応する電池室といったデザイン変更により一回り大きくなったのがP30/P50だ。
P20のボディはP30/P50とほぼ同じ形状でサイズもほぼ同じだが、光学3倍ズームレンズを搭載するP30/P50に比べて奥行きが約7.7mm薄くなっているほか、外装パネルの変更などにより幅や高さが2~3mm小さくなっている。金属ボディのメタリックなP1やP30/P50に対し、P20は外装のほとんどがプラスチック製で、前面にクリアパネルを装着するなどのデザイン上の工夫もされてはいるが、いささや安っぽく感じるのは否めない。
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フロントのパネルにグリップしやすいように段差が設けられている。突起も少なく、レンズなど可動部分がないためポケットやポーチから抜き出しやすい。 |
上面のモードダイヤルと電源ボタン、シャッターボタン、背面の液晶モニタとカーソルキー(5WAYタイプ)、ズームレバー(デジタルズームのみ)などの配置はP30/P50とまったく同じだ。変更としては、マクロモードの切り換えがP30/P50ではカーソルキーの右だったのに対し、P20では光学ファインダ左側のスライドスイッチになっている点がある。これは、P30/P50ではズーム同様にレンズを電動でマクロポジションにしていたのに対し、単焦点のP20ではスライドスイッチにより機械的(手動)でレンズを移動しているためだ。
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背面の構成はP30/P50とほとんど共通。左下の部分のゴムカバーを外すとUSB端子とDC入力端子が現れる。 |
操作性に関しても、P30/P50と非常に共通しており、上面のモードダイヤルで「撮影/再生/動画撮影/夜景モード/SETUP(設定モード)」を切り替える、背面のMENUボタンで液晶画面にメニューを呼び出して操作する。とくに撮影/再生モードで液晶画面の下部に並ぶメニューからサブメニューをポップアップして各項目を選択する操作性はハイエンド機である「Cyber-shot DSC-S85」も含めてCyber-shotシリーズのほとんどに共通するもので、メニュー表示が画面を大きく占めることなくわかりやすい。
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バッテリは右側のカバーを、メモリースティックは右側下面のカバーを開けて挿入する。バッテリは同社のインフォリチウム・スタミナバッテリパック(オプション)で、電池室形状の工夫により単3×2本の利用も可能だ。 |
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