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「DSC-U20」(以下U20)は、2002年夏に発売された「DSC-U10」(以下U10)の本体質量87gはそのままに、CCDの有効画素数を130万画素から200万画素へとグレードアップした上位機種である。本体カラーバリエーションは3種類あり、U10ではどの本体色でもシルバーだったレンズカバーも、U20では本体と同色になっている。今回テストしたのはコズミックブルーだが、ボディ外観の質感は高級感を漂わすすばらしいもので、安っぽさは微塵も感じられなかった。
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「Cyber-shot DSC-U20 夜景撮影サンプルコレクション」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。 | 「Cyber-shot U DSC-U10/EXILIM EX-M1」レビュー。 | |
ソニーマーケティング「Cyber-shot U DSC-U10」レビュー。 | ソニーマーケティング「Cyber-shot U DSC-U10(ショートレビュー)」レビュー。 |
撮影までの動作は、レンズカバーを開けるだけ。カバーが電源スイッチも兼ねていて、カバー全開で即電源ONになり、スタンバイ状態になる。余計な手間を掛けさせない軽快なレスポンスは、スナップ撮影に向いている。
背面の操作系は、3つのボタンで構成された多機能コントロールボタンのみ。ボディ上面のシャッターやモード切替えスイッチなどを含めても6箇所。レンズカバーを入れても7箇所しかユーザーが操作するところはない。
写真1 液晶モニタの各種設定表示は、大きめの文字で見やすくなっている。しかし、画像の表示は若干粗めに感じるので、ピントの確認までは厳しいと思う。 | 写真2 バッテリは単4型ニッケル水素充電池が同梱されている。アルカリ電池での動作もさせてみたが、寿命が短い以外、特に不具合は発生しなかった。 |
多機能コントロールボタンの“SCENE”ボタンで、撮影シーンを3種類選択可能で、通常使用の“ソフトスナップ”、夜景用の“イルミネーションスナップ”、彩度を上げた“ビビッドネイチャー”に切り替えられる。さらに凝ったことに、ピクチャーエフェクトが4モード選択でき、簡単にモノトーンやソラリゼーションなどの色味に変更できてしまうのだ。撮影前に設定しておくべきメニューは、画像の記録サイズぐらいで、2種類選べるサイズのどちらでも同様の圧縮率で記録される。この圧縮率がかなり高めで、大きめのプリントにはあまり適さない。拡大するとピクセルより先にJPEGのブロックが見えてきてしまう。ただ、実際のU20の使用状況(スナップ主体)を考慮すれば、それほど気にすることでもないのかもしれない。
撮影時のAFのレスポンスは遅くはない。マクロボタンを特別設けていないが、最短撮影距離は10cmまで近寄れる。このときのAFの反応も、ピント合わせにあまり迷う様子がなく、U10と比べると早く感じる。
サンプル写真1 画面内に要素が沢山詰まった風景のスナップでも、200万画素になったおかげで、粗い感じは受けない。解像度が上がったぶん、緻密な絵も撮影できる。 | サンプル写真2 最短の撮影距離で撮影できる面積は、感覚的にタバコの箱の大きさより一回り大きいくらい。この際のピントのスピードと精度はなかなかのもの。 |
こんな小さなボディでもフラッシュを内蔵しており、しかも、赤目軽減や強制発光などの基本的なフラッシュのコントロール切り替え機能もちゃんと準備されている。ボタン類も小さいので、ちょっと操作しづらいという人もいるかもしれない。だが、このサイズであれば毎日持ち歩くことも苦にはならず、しかも、このレスポンスであればどんなときでも迷わず取り出して撮影してみる気にもなるというものだ。
DSC-U20の主なスペック | |
製品名 | DSC-U20 |
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撮像素子 | 1/2.7型約210万画素CCD(有効約200万画素) |
絞り | F2.8 |
焦点距離 | 5mm(35mmフィルムカメラ換算時:33mm相当) |
ズーム | なし |
記録画素数 | 最大1632×1224ドット |
記録メディア | メモリースティック |
液晶モニタ | 1.0型(約6.5万画素) |
バッテリ | 単4ニッケル水素充電池×2 |
サイズ | 84.5(W)×39.8(H)×28.6(D)mm |
重量 | 約87g(電池、メディア除く) |