観た直後は背筋がうすら寒くなるんだけど、時間が経つにつれてその世界観にものすごい愛着が湧いてくる不思議な映画。地方在住/地方出身の全ての人に強くお勧めしたいです(ロケ地が諏訪だから、特に長野県の人…!)。外から見るとグチャグチャな泥溜まりなんだけど、中に浸かってるとなんだか暖かいし、ぬらぬらした感じが意外に気持ちいいんだよ、いや、服とか汚れて本当は嫌だし早く出なきゃいけないんだけど、もうちょっと入ってようかな……っていう、どんな田舎にも共通するあの感覚がいたるところでにじみ出ていて素晴らしい。普通こういう話だと田舎の若者はくすぶり出すんだけど、この映画の松ヶ根世界では、床屋の知恵遅れの娘、春子がオサセとして一回五千円で村男性の相手をしている(というか春子の母親がそうやってお金を取っている)ので、本来なら行き場のないはずの気持ちのモヤモヤもスッキリ解消!!道行く小学生も「おはようございまーす