ぼくはかつて放送作家をしていた。しかし30代前半で人生に停滞し、35歳の頃には全く仕事がなくなった。当時は、所属していた会社の社長に温情で食べさせてもらっているような状況だった。 しかし、いつまでもその温情に甘んじているわけにはいかないと思い、なんとかこの停滞を打破しようと思った。しかし、当時のぼくは徒手空拳で、何から手をつけていいのか分からなかった。 そこで、まずは知識を得ようと思い、手当たり次第に本を読んでみた。それで、停滞を打破する糸口を見つけようと思ったのだ。 思えば、それが良かったのかもしれない。これは後になって分かったことなのだが、当時のぼくには、停滞を招いた3つの「欠如」があった。それは以下のものだ。 1.メタ視点の欠如 2.対人関係スキルの欠如 3.合理的思考の欠如 この3つの欠如を、読書によって少なからず補うことができた。それでどうにか停滞を打破し、40代でなんとか食べて