量販店などによる行きすぎた酒の安売りに歯止めをかける改正酒税法などが6月1日、施行されます。これを受けて一部の小売店ではビール類の値上げに踏み切る動きも出始めています。 これに伴って、6月1日からは酒を販売する事業者が仕入れ原価や人件費などのコストを下回る赤字価格で安売りを繰り返すなどした場合、行政指導の対象になり、従わなければ販売免許を取り消されます。 これを受けて小売店でも値上げの動きが出始めています。 これまでビール類を仕入れ値とほぼ同じ価格で販売していたという埼玉県蕨市の酒店では1日以降、ビールや発泡酒などを1割ほど値上げすることを決め、新たな値札を準備したり店先に張り紙をして1日からの値上げを告知しています。 ふだんよりも多めに缶ビールを買い込んだという76歳の男性客は「年金で生活している者にとって値上げはきついです。ほかの食料品には法律に基づく安売り規制はないのに酒だけ規制され