先週、ある大手ITサービス会社の経営幹部の方々と雑談していた時の話。経営企画を担当する幹部からは、「3年後にはSIの仕事がなくなる」とのものすごい危機感が口を衝いて出てきた。それに対して、SIの現場を預かる幹部は、「SIの未来に問題なし」との判断だった。どちらが正しいと言う前に、同一企業の中でのこの感覚のズレ。少しヤバイ気がしたのだが・・・。 ただよく考えると、この手の感覚のズレは、この会社だけでなく、ITサービス会社ならいずこも同じだ。経営幹部同士の意見の相違でなくても、経営トップと現場の感覚のズレだったりする。そりゃ、そうだ。SIの現場、あるいは営業現場では、もう絶好調。とにかく忙しい。営業部長の中には、「悩みなんかない」と公言する人までいる。 SE単価がなかなか上がらないのが気にかかるが、なんせ仕事を選べる。得意分野に集中すればよいから、失敗するリスクはほぼ皆無。従ってノリシロは不要