最近のアニメはマンガやゲーム原作が多いのですが、キャラクターデザイナーにとって悩ましい問題がひとつあります。それはズバリ、原作キャラの「死角」です。 マンガやゲームであれば、「カッコいい画」「決めのポーズ」だけでもいいのかも知れません。しかし、アニメはどの角度からでも、そのキャラらしく見えないといけません。 「アニメのキャラデザインって、原作の元の絵を写すだけでしょ?」 とおっしゃる人が時々いらっしゃいますが、とんでもない! 実は想像以上に縛りが多いのが、原作のあるアニメのキャラクターデザインなのです。 ブラック・ジャックの原作に「真正面の顔」はない ビジネスパーソンのみなさんも、社長から「経営計画はできた。あとは君たちが実行するだけだ!」と言われて、あっけに取られたことはありませんか? それと同じことで、計画を実行する途中で起きるモロモロの問題は、ぜんぶ現場で解決しなければなりません。