その昔、私がビジネスについて初めて学んだ頃、戦略を考えるには、次の3つについて考えるよう教えられました。 1) 顧客 = 市場 2) 競合 3) 自己側の関係者(自社、パートナー企業、チャネルなど) 3をどう分けるかによってバリエーションはあるのですが、基本はこの3つの状況に応じて戦略をたてましょう、みたいな話だったと思います。 ですが、この基本(と考えられていた)コンセプトは、大きく変わってしまいました。最大の変化は、競合という概念が消失(=完全に変質)したことです。 やや極論となることを承知でいえば、私はビジネスにおいてはもはや、「競合という概念を独立して考える必要は無くなった」と思っています。 もしくは、「競合は、3の自己側関係者のひとつとなった」と言ってもいいかもしれません。 昨日まで競合だと称されていた会社は、明日には重要な戦略提携パートナーかもしれないし、買収先かもしれません。