"No doctor, no error"という言葉がある。「医療ミス」の責任を厳しく問うことで医師が辞めていく現象を指して言われる。最近では、福島県立南会津病院の産婦人科が3月いっぱいで休診となるニュースが聞かれた。南会津地方では唯一の産婦人科だったとのこと。 「ミスの責任が問われるのは当たり前ではないか、医師は甘えている」と思われる方々もいるであろう。もちろん、過失があれば責任を問われるのは当たり前である。ただ、過失がなくても結果が悪ければ責任を問われることもある。「医師の機転や処置のとりかた、手術に間違いがなければ、なぜ死んでしまったのでしょうか」。医師が間違わなければ患者は死なないかのように考えられている。遺族がそう考えるならまだ仕方ないとも思えるが、警察や検察、裁判官、マスコミも医療の不確実性を理解していない。明らかな過失が罰せられるぐらいで医師が逃げるものか。 さて、"No d