食べます。 生まれつき鼻の穴が大きい、ということもあるのでしょう。子供のころからカジュアルにぱくりといっていました。親に何度叱られようとやめることはできませんでした。この食感と風味は他に代えがたいものがあるのです。がっつきすぎて鼻血を出すこともしばしばでした。しかし厄介なことに、この出血後の鉄の風味の色濃いジャンキーな鼻くそもまた、味わい深いものがあるのです。わかる方にはわかっていただけるはず。 それから年月を経て、高校生になったあたりでしょうか。 私は、鼻くそを自分好みの状態へ「精製」させることに興味を見出しました。それまで私は、鼻くそを掘り出し次第すぐさま口へ運ぶスタイル、いわば「取って喰い」を繰り返していました。そのため、常にパサパサの削りカス状態または砂粒状の固形を摂取せざるをえませんでした。しかし部活動など何らかの理由により、数時間鼻腔を放置していた後に食べる鼻くそが独特の歯ごた