学術俯瞰システムは大規模な書誌情報をテキストマイニングとネットワーク分析により自動分析し、学術分野の俯瞰を可能にするシステムです。 なぜ今、学術俯瞰か 現在、蓄積される知識の量が指数関数的に増加しています。下図はDNAに関する文献の数の推移を示したものですが、ワトソンとクリックが二重螺旋構造を発見した当時、DNAに関する論文数はせいぜい年間に100本ほどでした。それが現在では10万を超え、累積では200万に届こうとしています。DNAという学術の一つの分野を例にとって見てもその全貌はもはや誰にも分らないのです。学術の全体像を取り戻し、今ある知識を有効活用するために、今、学術俯瞰が必要とされています。 学術俯瞰とは何か? 学術は様々な要素から成り立っています。日々の研究活動や、その成果としての論文や特許、また研究活動を支える研究資金などのインフラ、これら全てが学術というシステムを構成してい