いわゆる三歳児神話というものがある。子供は三歳になるまでは家で育てるべきという考え方だ。だいたい根拠がない。養育環境として三歳くらいまでは親とべったりの環境で育てたほうがいいという感覚的な判断であろう。 ところが、予想もしなかった方向から俺はこの三歳児神話に同意しなくてはならないことに気がついた。 そもそも働かないほうが得なのである。という記事にあるのだが、0歳児の保育コストはなんと月額40万円にもなる場合がある。これは板橋区での事例なので他地域よりも高コストだとは思うのだが、それにしても決して低くない金額である。1〜2歳児でも20万円程度のコストがかかり、3歳児になってようやく10万程度に下がる。 0歳の子供を保育園に預ける理由の多くは、仕事であろう。そして子供を産んでも仕事をしなくてはならない理由の多くは、生活費を稼ぐためだろう。 だったら保育園にかけてる40万円をそのまま親にくれてや
「マイルドヤンキー」という造語が論壇をにぎわせている。これは博報堂のリサーチャー・原田曜平の著書『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎新書)に登場するキーワードで、若いブルーカラー層のライフスタイルを指す。「ヤンキー」であるにもかかわらずアウトロー性を失い、東京幻想をもたず、身の丈にあった自己実現を好み、地元の仲間を家族同様に大切にするのがその特徴だという。 この前後から盛り上がっているヤンキー論の大半は、地方のブルーカラー層には保守層が多いという「常識」を今風に言い換えているにすぎず、基本的にこれらの言説は彼らの体育会系的な文化を嫌悪し自分たちの繊細さを確認するためにこうした言説を消費する都市部のスノッブな文化系気取りたちのヒーリングにしかなっていない。しかし原田の分析はその中では良質なものだ。 原田の分析で重要なのは2点ある。第一に戦後社会におけるティーンのアウトローの文
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