祖母が慌てて現金を数える姿を不審に思い特殊詐欺の被害を防いだとして、宇都宮南署は16日、宇都宮市の小学4年女子児童(9)に感謝状を贈った。県警が小学生に特殊詐欺被害防止の感謝状を贈るのは初めて。 11月16日午後5時ごろ、女子児童が帰宅すると、80代の祖母が自室で見たこともない金額の現金を数えていた。焦っているようだ。「どうしたの?」と問いかける女子児童。祖母は「パパが出張先で会社のお金が入ったバッグを落として、大変なの」。 女子児童は、よく父親から出張の有無を聞いていた。「パパ、きょうは出張って言ってなかったよ」。なお祖母は慌てたままだ。 「テレビとそっくり」。女子児童は詐欺を疑った。見たことのある「おれおれ詐欺」の状況と同じ。すぐさま父親の携帯電話に連絡し、「大変なの?お金のことで困っているんでしょ?」と尋ねるが、父親はぽかんとしている。祖母のことを伝えると、父親も詐欺を確信した。 電