在日シンガポール大使館の元参事官が、在任中のことし2月、都内の銭湯で盗撮をしたとして書類送検されました。元参事官は6月になって警視庁の要請に応じて来日し、任意の取り調べを受けていました。帰国した外交官が在任中の不正行為をめぐり警察の捜査に応じたのは異例です。 書類送検されたのは、在日シンガポール大使館のシム・シオン・チャイ元参事官(55)です。 警視庁によりますとシム元参事官は在任中のことし2月、東京・港区の銭湯に侵入し、脱衣所で男子中学生などの裸をスマホで盗撮したなどとして建造物侵入や児童ポルノ禁止法違反などの疑いがもたれています。 銭湯の従業員が目撃し、通報しましたが、元参事官は警察官の聞き取りに対して撮影したことを認める一方で、外交官としての外交特権を理由に警察署への任意同行やスマホの提出に応じず、ことし4月に帰国していました。 警視庁が5月、外務省を通じて大使館側に出頭を要請してい