プールの断面図を撮影したカメラ まずは昨年のロンドンオリンピックで話題になった「ツインズカム」。シンクロナイズドスイミングの競技中継で「プールの断面図」を撮影したカメラだ。名前の通り、前から見ると2つのカメラを搭載していることが分かる。下側のカメラだけを水中に入れ、水上と水中の映像を同時に撮影するという。 なぜカメラが2つ必要なのかといえば、水中では光の屈折率の違いにより、中の物体が広がって見えてしまうから。例えば1台のカメラで同じことをすると、水上に出ている足だけは細く、水中の選手は妙に太く見えてしまう。これは美しくない。 水中用のカメラには屈折率や色の違いを調整するレンズとフィルターを搭載し、上下の映像をリアルタイムに合成しても違和感のない映像を作り出す。オリンピック放送で「プールの断面図」が放映されたときは、文字通り“水面下の努力”が報われた瞬間だったという。 マイクっぽいけど実は…