UNISON SQUARE GARDENが、4thアルバム『CIDER ROAD』を引っ提げたツアーを、東京・NHKホールで締め括った。客電が落ちると、3階までびっしりと詰まったオーディエンスが、いっせいに歓声をあげる。そして斎藤宏介の「ようこそ!」という第一声から、“to the CIDER ROAD”へ。アルバムで聴いた時から楽しみだった、サビ前の「オーイェッ!」は、見事に熱狂の幕を開ける引鉄となった。続く“ため息 shooting the MOON”では、メンバーひとりひとりの見せ場に盛り上がるオーディエンス。ライヴにはいろいろな付加価値があると思うけれど、まずは演奏そのもので惹き付けることができなければ、何もはじまらない。ユニゾンは、華麗に名と音を広めながらも、地道にそこを突き詰めてきたバンドだと思う。 斎藤は、オーディエンスに向けて開口一番「めっちゃ楽しそうじゃん!」。そう、序盤