セイコーエプソンは30日、水を使わずにオフィスの古紙をリサイクルする装置「PaperLab(ペーパーラボ)」を12月から販売すると発表した。水を使わない「乾式」は世界初という。紙を外部に出さずに処理できるため、機密性の高い書類を扱う企業や自治体向けに需要を見込む。 ペーパーラボは高さ1・8メートル、幅2・8メートル、奥行き1・4メートルで、A3、A4判の使用済みコピー用紙を投入口に入れると、同サイズの再生紙や名刺用の厚紙、色紙が出てくる仕組み。A4判なら古紙10枚から7~8枚、1時間で約720枚をつくれるという。 古紙を再生するのは水で溶かす方法が一般的で、A4判のコピー用紙1枚をつくるのにコップ1杯の水が必要。ペーパーラボは古紙に衝撃を与えて繊維状にしたうえで結合させる方式で、給排水設備が要らず、置き場所を選ばないのが特長だ。 紙の購入量を減らし、排水も出さないだけでなく、古紙に残った情