村上春樹があなたのメールに“できる限り”答えるサイト「村上さんのところ」がオープンしました。いろいろな質問・相談をお待ちしています。
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東京芸術学舎の講義「いつか自分だけの本屋を持つのもいい」。その第1回講義でブックディレクターの幅充孝さんはこう言っていた。 僕が講師をしていた本屋関係の講義の受講生が本当に本屋を開いた それを聞いたときから行きたいと思っていた。幅さんの講義を聞いた方が開いた本屋さんならきっと本棚に思い入れがあるはずだろう。またアートブックフェアで素敵なフライヤーを手に入れていたこともある。今回の本屋探訪記は東京・駒沢にある「スノウショベリング」(以下は2013年4月27日の記録だ)。 本屋とは文化的雪かきである 「スノウショベリング」という店名を聞いてニヤッとした人は少なくないと思う。何を隠そう、村上春樹先生の著作から取られた名前なのだ。 「君は何か書く仕事をしているそうだな」と牧村拓は言った。 「書くというほどのことじゃないですね」と僕は言った。「穴を埋める為の文章を提供しているだけのことです。何でもい
J.D.サリンジャーは自分の本の中に訳者の「まえがき」とか「あとがき」とか、そういう余分なものを入れることを固く禁じているので、そのかわりにこのような少し変わった形で、訳者からのメッセージを送らせていただくことになる。「余計なものを入れるな。読者は作品だけを読めばよろしい」というサリンジャー氏の基本姿勢もそれなりに理解できるのだが、『フラニーとズーイ』という文芸作品が既に古典として機能していることを考えれば(本国で出版されたのは一九六一年だ)、読者に対してある程度の基本情報を提供することは、翻訳者としてのひとつの責務であると考えるからだ。本だけをぽんと与えて「さあ、読めばわかるだろう」というのでは、やはりいささか不親切に過ぎるのではないか。同時代的な本であればそれでもいいだろうが、古典についていえば、その立ち位置の意味合いや方向性についての最小限の説明は必要となる。そんなわけで、この本に関
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