【AFP=時事】イタリアの警察は、チュニジアからの難民船に同乗していた多数の人々を殺害したとして、難民の男5人を拘束した。伊メディアが報じた。 【写真7枚】多数の遺体が発見された船の様子 報道によると、イタリアとマルタの海洋当局は19日、同船の船倉に閉じ込められ、高温とエンジンの煙霧によって死亡したとみられる乳児1人を含む30人の遺体を発見。船には560人以上が乗っており、その大半はシリアからの難民だった。 生存者が輸送された伊シチリア(Sicily)島メッシーナ(Messina)の警察は、海上でさらに110人が海に投げ込まれたとみているという。 乗船していた人々は、船内で起きた「虐殺」について話したとされる。船倉に閉じ込められた人々は酸素が減少するにしたがいパニック状態に陥り、ドアを破って一斉に船橋に上がった。その後、船は沈没し始め、航海を続けようとする人たちとチュニジアに引き返す