さる7月4日に東京ビックサイトで行われた国際電子出版EXPOの基調講演「人々が求める書籍/出版に私たちはどう応えていくのか」には、7月19日に電子書籍サービスkoboのスタートを控えた楽天の代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏をはじめ、講談社代表取締役社長の野間省伸氏、丸善CHIホールディングス代表取締役社長の小城武彦氏、IDPF事務局長のビル・マッコイ氏といったキーパーソンが顔を揃え、会場には出版関係者を中心に2000人以上が詰めかけた。 壇上で野間氏が「打倒アマゾン」と大きくプリントされたTシャツが掲げるという一幕もあり、名指しはされないもののKindleを念頭に、それに対するkoboへの期待が講演では語られた。Amazonと異なり、出版社側に実質的な価格決定権(エージェンシー・モデル)を認めるkoboは、国内出版業界から見てもWIN-WINな関係を築くものと映ったはずだ。「読書革命」を