東日本大震災を受け、扇風機やLED(発光ダイオード)電球、蓄電池など節電に役立つ家電製品が売れている。全国的に節電意識が高まっているためで、家電量販店やメーカー側も商戦の前倒しや増産などの対応に乗り出している。 「4月に扇風機を売り場で本格展開するのは異例です」。こう語るのは大手家電量販店ビックカメラの広報担当者だ。夏に売れる扇風機は通常、5月の大型連休明けから商戦が始まる。だが、今年は顧客からの問い合わせが多いため、1カ月前倒しで扇風機を売り場に置く量販店が多い。 消費電力の比較的小さな扇風機を使うことで節電になるほか、冷房の設定温度を高めにしても扇風機で直接風に当たれば体感温度を下げられる。ヤマダ電機では4月の扇風機の売れ行きが「通常の5~6倍に達した」(広報担当者)という。 パソコンのUSBに接続して使える卓上の扇風機も売れているが、河島製作所(大阪府大東市)が販売している「ソーラー