5年ぶりに日本選手権を奪回した2011年1月3日。改めて実感したのは、「才能豊かな選手を集める」「激しく厳しい練習を繰り返す」「相手を制する緻密な戦略を立てる」といったことの前に、「選手たちが本気で主役になって楽しんでいるかどうか」ということなしにチームづくりは始まらないということだった。 ビジネスの世界では、モチベーション(動機づけ)という表現がよく使われる。これは、スポーツ競技では、今の自分の心や体はどんな状態なのか、目の前の試合・プレーに対してポジティブな状態なのか、この試合の緊迫した状況を楽しんでいるのか、という表現が近いように思う。つまり、選手一人ひとりが主役として楽しんでいれば、激しく厳しい練習や緻密な戦略も身に付くのだ。 「いつか本気でやる or いつも本気でやる」 こうした実感を得たこともあり、2011年シーズンは、2010年シーズンにチーム全体が経験し、学んだことを「言葉