「欠点の無い“完璧な人”を書きたくない」 善し悪しで割り切れない漫画を愛する 『虎に翼』脚本家・吉田恵里香の譲れない創作道 「少年ジャンプ+」10周年を記念した特別インタビュー企画「ジャンプラ読切沼のわたしたち」。この企画では、ジャンプラ読切の魅力にどっぷりはまって抜け出せない、7名の漫画好きの著名人にオススメのジャンプラ読切をセレクトしてもらい、その魅力を存分に語っていただきます。 第5回となる今回は、脚本家・小説家の吉田恵里香さんが登場します。吉田さんは、この秋放送が終了した、NHK連続テレビ小説『虎に翼』の脚本を担当しました。本作は日本ではじめて裁判官になった寅子を主人公に据え、人権や平等をめぐる問題を、現代と地続きの物語として描き、注目をされました。 脚本家として第一線で活躍する吉田さんですが、実は子どもの頃の夢は漫画家だったそう。作家になってからも、漫画を原作とする映像作品の脚本