放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は14日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で中学生に威圧的なメッセージを送った元大阪府議を「キモイ」などと論評したTBSラジオの番組について、「放送には公共性・公益性が認められ、地方議員として受忍すべきだ。放送倫理上の問題もない」とする見解を公表した。 対象となったのは、昨年8月22日放送の深夜トーク番組「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」。委員会は「キモイ」といった表現について、「申立人の社会的評価を低下させ、不快の念を覚えさせる」と指摘。しかし、「政治を風刺することはバラエティーの一つの重要な要素で、正当な表現行為として尊重されるべきだ」とした。 番組は、大阪維新の会に所属していた山本景・元府議の中学生とのトラブルを取り上げ、お笑いコンビ、おぎやはぎの小木博明氏が「思いついたことはキモイだね。完全に」などと発言した。 山本元府