「ロボットにハンコを押させるくらいなら、ハンコ文化をなくすべきだ」「技術の無駄遣いではないか」――ロボットに書類の押印をさせるサービスを巡り、ネットで議論が巻き起こっている。きっかけは12月11日に、デンソーウェーブ、日立キャピタル、日立システムズが、ロボットとRPAを活用して契約書などへの押印を自動化するサービスを2020年3月に月額制で始めると発表したことだ。 このサービスは、デンソーウェーブのロボットアーム「COBOTTA」2台とカメラで構成された専用のマシンを、PCに接続することで稼働する予定。COBOTTAは、アームの先端に装着した社印を押す作業と、書類のページをめくる作業を自動で担う。ページをめくるたびにカメラが書類を撮影し、システム側で押印欄を識別する仕組みだ。 RPAは、カメラが撮影した書類の画像を分析し、契約書・請求書といったカテゴリー別に分類。種類ごとにフォルダを作成し