電気のライブは、同じ曲でも“同じ内容”にはならない。 ――電気はライブを収録した映像作品や音源も数多くリリースされていますね。 石野卓球(以下、卓球) アプローチを毎回変えてるからというのもありますね。せっかく毎回違うライブをやってるんだから、残さないともったいないとも思うし、自分達も忘れちゃうんで。 ピエール瀧(以下、瀧) ライブ盤も「イルボン2000」みたいな、2時間半ぐらいあった本編を1時間ぐらいにリエディットしたものもあるし。 卓球 「クラーケン鷹」のライブ盤は、観客の反応が入ってるバージョンと、ライブをラインで録った演奏とボーカルだけのバージョンの二種類を出したり。だからスタジオ盤とライブ盤の中間ぐらいのイメージですね。 瀧 電気のライブは、ライブまでのプロセスや方法論が毎回変わるから、同じ曲でも同じ内容にはならないんですよ。だからライブそのままの記録物というよりは、別バージョン