6月27日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、米連邦準備制度理事会(FRB)が敬遠しているトワイライトゾーン(未知の空間)に金利を設定することを真剣に考えている。 ECBの利下げは信頼感改善や貸し出し促進、成長拡大につながるもようだが、下限政策金利である中銀預金金利がゼロ以下に下がることにもなるかもしれない。0.25%からの中銀預金金利引き下げは、てこ入れを図ろうとしている短期金融市場に悪影響を与えかねないことが政策当局者にとって障害となっていたが、もはやタブーではないと、ユーロ圏の中銀当局者2人が15日に語っている。 バークレイズ・キャピタルの欧州担当チーフエコノミスト、ジュリアン・キャロー氏(ロンドン在勤)は、「欧州のリセッション(景気後退)は悪化しており、ECBは追加措置を講じる必要がある」とした上で、「中銀預金金利をマイナスにすることはECBが検討しなけれ