「水からの伝言を信じないで下さい」は科学者の視点
「水からの伝言を信じないで下さい」は科学者の視点
全ページと項目のリストと更新履歴 左の美しい雪の結晶の写真は、「水からの伝言」とは関係ありません。 空から降ってきた本当の雪の結晶の顕微鏡写真です。 雪の結晶を研究している物理学者 リブレクト教授のホームページから許可を得てお借りしました。 クリックすれば、拡大します。 リブレクト教授の、雪の結晶のフォトギャラリーはすばらしいですから、ぜひ、ご覧ください。 また、美しい写真をたくさんのせた彼の本「スノーフレーク」も出版されています(雪の結晶の研究については、「科学者は、水のつくる結晶を見て美しいと思わないのですか?」についての詳しい説明のページをご覧ください)。 「水に『ありがとう』などの『よい言葉』を見せると、きれいな結晶ができて、『ばかやろう』などの『わるい言葉』を見せると、きたない結晶ができる」というのが「水からの伝言」というお話です。 テレビで芸能人が取りあげたこともあるし、小学校
・「水からの伝言」を信じないでください 物理学者の田崎晴明氏(学習院大学)が、上記のページを公開した。 科学教育という面でも、世間におけるエセ科学の蔓延を食い止めるという意味でも極めて重要なページだと思うのでリンクする。 水は確かに生命にとって重要な物質であり、しかも他にない特異な物性を示す。しかし、「水が人間の思念に反応して美しく結晶する」という主張は、科学的方法論の示す真理と、人間の感性が掬い上げる審美的な意味での美とを意図的に混同した嘘でしかない。 嘘を世間に流布するのはいけないことだ。小学生にも分かる話。 各種検索エンジンで「水からの伝言」を検索した時に、上記ページが上位に来るように、出来る限り多くの人が、上記ページにリンクしてくれればと願う。 それでも「水からの伝言」を信じたい人には、以下の事実を指摘しておくことにしよう。 「水からの伝言」を主張する江本勝氏は、アイ・エイチ・エム
この文章は、某小学校の先生方と議論するにあたって配布したレジュメです。短いですが、同様の目的で使用するにはこのくらいがちょうどいいでしょう。ご自由にお使いください 1. 明白にニセ科学であること 写真の「結晶」は本物です。しかし、結晶の形が言葉に影響されるという主張は嘘なのです。音楽にも影響されません。江本氏らは「科学的にはまだ証明されていない」というますが、そうではなく、科学的には完全に否定されています。結晶の形は温度と過飽和度で決まることは、中谷宇吉郎が人工雪の実験で示しました。これは世界的に知られたすぐれた業績です。また、水は感覚器官も頭脳も神経も持たないただの物質なので、言葉の「意味」に反応することはありえません。 ニセ科学を事実であるかのように教えることは、理科教育と完全に相反します。理科離れが叫ばれる今、ニセ科学を学校の場に持ち込むことには慎重であってほしいと希望します。ちなみ
Webデザインや配色に役立つ(かもしれない)テクニック、便利なツールを紹介しています。 /*無駄にエロいのは仕様です*/ 01 About 02 Blog 03 Color 04 Design 05 Love 06 etc 女に「きれいだね」などの「よい言葉」を見せると、きれいな女ができて、「ばかやろう」などの「わるい言葉」を見せると、きたない女ができるというのが「女からの伝言」というお話です。 ※タイトル・内容は「水は答えを知っている」とは一切関係ありません。 たしかに「愛情」や「お金」を与えるときれいになるという事実はあります。 しかし、これまでの科学の知識から考えれば、女が言葉の影響をうけて姿や形を変えるということは決してありません。「きれいだね」と言われてどう思うかは個人の自由ですが、「思いこみ」が作りだした「みかけ」だけの結果に過ぎません。 それに、どんな言葉が良いか、どんな言葉
2024-08 « 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 » まあ、個人的に水が文字を読むと信じようが、生活用品がア×ウェイ一色になろうが、わたしに迷惑がかからなきゃそれでいいです。しかし、信じやすい人、というのはいるもんなんだなー。 いろいろ検索してみると、あれを授業に使ったという先生は本当に多いですね。こんなのを授業でやるなんて、悪徳商法にひっかかる人間を量産してるようなもんじゃん。というか、これを授業に使う先生って結局「信じやすい人」なんだろうなぁ。 こういうのって、学歴とか、理系だとか文系だとか関係ないんだなぁと思う。 最初、これを息子の授業に使った先生は専攻は理科ということをやたら強調する人だった。次の年、結構若いのに管理職になった(ということは、試験に受かったってことだよね)。 これを授業で教える先生が全員、
大阪大学サイバーメディアセンター 菊池誠 この論文は大阪大学大学院文学研究科文化形態論専攻広域文化形態論講座文化基礎学専門分野共同研究「科学と社会」(代表者: 溝口宏平)報告書(平成16年2月発行)に掲載されたものです。基本的には大阪大学の全学共通教育科目として毎年開講しているオムニバス講義「科学と人間」の中で私が担当している「科学とニセ科学の間」の回のレジュメを拡大したものです。 マイナスイオンの項に追記しました。でも、まだよくわからない(2006/2/23) はじめに 論文にしてはケッタイなタイトルなの で、面食らっておられるかたも多かろう。現代市民社会の特に日常生活と科学とのか かわりを考えるとき、私個人は「ニセ科学」の問題は極めて重要であると考えるのだ が、恐らくはこの問題に注目していない研究者(自然科学者・科学論者・社会科学者 を問わず)がほとんどだろうし、それどころか問題の存在
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水からの伝言 ここを読んでいるみなさんは良くご存じのたざき氏が 「水からの伝言」を信じないでくださいという文章を公開しておられる。ナカムラはもちろん,公開当初から読んでいて,自分のサイトでも紹介せねばなどと思っていたのであるが,何か気のきいたコメントでもつけないと芸がないなあ,と思っているうちにネット上のあちこちで話題になって,思いつくようなことはあらかた言われてしまった。(いくつか読んだけど「やればいいじゃん反証実験」という記事とそれに続くコメントはなかなか面白かった。)しかもgoogle八分疑惑なんかもあったりして,いまさら書くこともないのですが,たざき氏の趣旨には賛同しますので,おくればせながらとりあえずリンク張っときます。
関連する項目をまとめた、「水からの伝言」を信じないでくださいというページを作成しましたので、そちらもご覧ください(2006年11月)。 末尾の付録に、「水からの伝言」関係の簡単なリンク集があります。 水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ 作者: 江本勝出版社/メーカー: サンマーク出版発売日: 2001/11/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 196回この商品を含むブログ (81件) を見るいろいろな方がこの書評をご覧になるだろうから、最初にひとこと注意を。私は相当に批判的な立場からこの本を読み、以下にもまったく否定的な(しかし、わたしが一人の人間として正直に感じた)感想を述べている。この本がすなおにお好きで、否定的な見解をみると不快になるという方は、この書評をお読みにならない方がよいかもしれない。ただし、あなたが学校の先生で、この本を生徒にすすめよう、この本
なんだかあちこちで話題になっているみたいだけど、私はもう何年も前に、この一派?の、エセ科学を使ってお茶を売るセミナーにもぐりこんだことがある。 私は友達にスピリチュアルな方々がけっこういて、そのうちの一人が他の友達に「奇跡のハーブティ」なるお茶を(ほんとうに善意から)勧めていた。 「奇跡のハーブティ」 http://jwt.to/ 意外においしいんだよ、これ。んで、その人が参加しているという「波動セミナー」なる怪しげなセミナーがあるということで、俺もいく、といってついていった。 着いた先は、福山雅治も住んでいる(ほんとかは知らない)という汐留の高級マンションの一室。儲かってんだろうなぁって思いました。 で、そこで、世の中にはいい波動と悪い波動がある、とか、その波動を測る波動測定器というものがある、とか、「ありがとう」という言葉はいい波動をもち、「ばかやろう」という言葉は悪い波動をもつ、とか
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