「ヤングアダルト」と呼ばれる世代にとって、実家を離れることは1つの通過儀礼だ。だが、慢性的な住宅不足で悪名高い香港では、それが手の届かない夢であることも珍しくない。写真は香港青年連会が運営する施設「ビーリビング・ユース・ハブ」。3月撮影(2023年 ロイター/Lam Yik) [香港 10日 ロイター] - 「ヤングアダルト」と呼ばれる世代にとって、実家を離れることは1つの通過儀礼だ。だが、慢性的な住宅不足で悪名高い香港では、それが手の届かない夢であることも珍しくない。 両親との口げんかにうんざりしていたヘアスタイリスト助手のシルバー・ホーさん(26)は、自分は運に恵まれた1人だと考えている。2カ月前、ホーさんは新たに設けられた「ユースホステル」に1室を得た。ヤングアダルト世代に居室を提供する施設で、香港政府からの補助金を受け、最長5年間借りることができる。