■明治時代の熊本商業界の中心地 「岡崎酒類醸造場」として明治10年に建てられた「早川倉庫」。木造でこれだけ大きな建物が保存・利活用されているケースは熊本では珍しく、熊本市の景観形成建造物に指定されています。熊本城で使われていた木材が使われているなど、歴史を感じさせる建物です。 当時の創業者・岡崎唯雄氏は熊本の経済界の牽引者で、商工会議所の初代会頭を務めたり、私塾「素心吟社」(そしんぎんしゃ)を作って地元の若者に商業を教えたりしました(のち熊本商業高校に発展)。 ■時代とともに営業スタイルを変化 のち山鹿の履物問屋「川津本店」の熊本支店を経て、昭和29年、貸し倉庫業「早川倉庫」へ。 法人個人を問わず、家財道具、レジャー用品、美術骨董品、書類などの保管を代行。トランクルーム1箱、1坪単位でスペースを貸し出しています。 ■文化発信基地として注目 最近では倉庫をギャラリーや演劇舞台、ライブ会場とし