6月に入るとあちこちの和菓子屋さんで見かける、三角形のういろうの上に甘煮の小豆を散らしたあのお菓子。京都で暮らす者として、6月30日にこれを食べずして夏は迎えられません! 全水無月、スタッフが試食したコメント付きでご紹介します! (一部、2013年現在の情報も掲載しています。詳細は、直接店舗にお問い合わせください) 6月30日は、夏越祓(なごしのはらえ)をするみそぎの日。半年間の身の汚れを祓い、来たる半年の清浄を祈念し、京都ではこの日「水無月」を食べるのです。 その昔、宮中の人々は氷室(京都衣笠山西麓)から氷を取り寄せ、氷を口にして暑気払いをしました。貴重な氷は一般大衆の手には入りにくかったため、麦粉を練って氷片になぞらえて食べたのが水無月です。水無月の三角形は氷室の氷片を表したもので、上の小豆は悪魔払いの意味を表していると言われています。夏の酷暑を乗り切り、無病息災を祈願するお菓子です!