※お客様より「ナンバープレートも年月を感じる大切なシンボルなので掲載して欲しい」とのお申し出をいただき、ナンバーを掲載させて頂いております。 JRの改札を出て、事前に教わった通りに鈴木紀昭さんのお宅に急ごうとしたら、胸に大きく"Lancer"とプリントされたTシャツを着て、自転車を押して来る初老の男性と擦れ違った。 あれっ、ランサー!? 「鈴木さんですか? 初めまして、金子浩久です」 やっぱり、鈴木紀昭さんだった。わざわざ駅まで出迎えに来て下さったのだった。 「裏通りから行きましょう。こっちから行った方がちょうど車庫の前を通るから」 屋根付きガレージには、白い三菱ランサーが2台とブルーの三菱ミニカが並んでいた。 「ミニカは女房に乗せています。軽自動車の規格が360ccから550ccに変わる時に過渡期的に作られたもので、排気量が471ccあって珍しいんですよ」 ミニカの内装とシートが焦げ茶色