突然だが、Jリーグの清水エスパルスが好きだ。よく試合を観に行くようになったのは1998年ごろ。少ししてから後援会に加入して、以来ずっと後援会員だ。そんなに急激にのめりこんでしまったのか。もちろんとても好きだから入ったのだけれど、理由はそれだけじゃなかった。 エスパルスは、経営母体を持たない市民クラブとして誕生した。けれど97年、当時の運営会社エスラップ・コミュニケーションズの経営が破綻し、消滅の危機に陥ってしまう。それを知り、クラブの存続を強く願った多くの市民、サポーターが署名活動や募金活動を実施し、それに応えるように地元企業が資金援助を行なって、なんとか存続の危機を乗り越え、98年に株式会社エスパルスとして再生した。 そう、わたしがエスパルスの試合を観に行き始めたころというのは、クラブ消滅の危機を乗り越えたばかりの時期で、サポーターはクラブの経営状態に強い関心を寄せており、「また消滅の危