米津玄師は、いま10代20代から熱い支持を受けているミュージシャンだ。2009年にボーカロイドを使った楽曲をニコニコ動画に投稿し始め、2012年から自身の声で歌った楽曲を発表するようになり、翌年メジャーデビューを果たす。インターネットから登場しながらそこにとどまらない。常に「美しいものを作ろうとしてきた」という彼の音楽はなぜ若者の心を引きつけるのか。(音楽ジャーナリスト・柴那典/Yahoo!ニュース 特集編集部)
V.A.「初音ミク『マジカルミライ 2017』OFFICIAL ALBUM」 2017年8月2日発売 / クリプトン・フューチャー・メディア CD収録曲 砂の惑星 / ハチ feat. 初音ミク Singularity / keisei feat. 初音ミク <楽曲コンテスト グランプリ楽曲> エイリアンエイリアン / ナユタン星人 feat. 初音ミク 孤独の果て / 光収容 feat. 鏡音リン ツギハギスタッカート / とあ feat. 初音ミク ダブルラリアット / アゴアニキ feat. 巡音ルカ 脱法ロック / Neru feat. 鏡音レン Birthday / ryuryu feat. 初音ミク DECORATOR / livetune feat. 初音ミク マジカルミライ SPECIAL MEGAMIX (「ネクストネスト」「Hand in Hand」「39みゅーじっく!
TVアニメが放映中の『エロマンガ先生』や大ヒットアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』の原作イラストを手がけるプロイラストレーターのかんざきひろさんだが、実は、世界的に有名なトランスミュージックのアーティストでもある(Hiroyuki ODA名義で活動)。加えて、アニメーターとしてもアニメスタジオ ボンズに所属。こちらは本名の「織田広之」名義で原画や作画監督を務めるなど、多忙を極めるマルチクリエイターとして知られている。 そんなかんざきひろさんが、ニコニコ動画で名高い伝説のクソゲー「チーターマン」のBGMをトランス風にアレンジした動画を投稿したのは2007年の10月。さらに、続いて投稿したボカロ動画「インカーネイション」がランキング入りし、その時に「思わず鼻からそうめん出ました」とコメントしたことから、以後「鼻そうめんP」と呼ばれることに。一躍、ニコニコ動画のスターダムに上り詰めたの
日本のVOCALOID発売から10年、中の人たちの思いは? 「MEIKO」生誕10周年イベントに行ってきた(1/2 ページ) 日本で最初のVOCALOID音源である「MEIKO」が11月5日、発売から10年を迎えた。その記念日に先立つ11月3日、「MEIKO 10周年生誕祭~Elegant Night~」というイベントが東京・渋谷で開催され、日本のユーザーが自由に歌声合成の曲を作り始めたこの10年を振り返った。 MEIKOの歌声の元となったシンガーソングライターの拝郷メイコさん、MEIKOの発売元であるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長、ヤマハの「VOCALOIDの父」剣持秀樹さんに加え、同じくクリプトンから発売されている男声VOCALOID「KAITO」の声を提供した歌手の風雅なおとさんがゲストで参加。初音ミクに始まるCVシリーズ第3弾である「巡音ルカ」でキャラクターボイス
kzによるユニットlivetuneが、初音ミクのボーカロイド楽曲の集大成となるベストアルバム「Re:Dial」を3月20日にリリースする。 Google Chrome -初音ミク編-のCMソングとしてlivetuneの名を広く知らしめた「Tell Your World」を筆頭に、2007年から現在に至るまで発表された数々の話題曲を収録した本作。インターネット発のクリエイターの先駆者として活躍する彼の足跡をたどる1枚になっている。 今回の特集では、アルバムについてkzにインタビューを実施。彼のキャリアのスタートから、今見据えている未来まで、改めてじっくり語ってもらった。 取材・文 / 柴那典 インタビュー撮影 / 佐藤類 メジャーデビューして5年でキリがいいし、「Tell Your World」を出してから「そろそろまとめ的なものを出しましょうか」っていう話もあったし、僕も同じことを思ってい
電子音楽の「神」と「天使」 2人を出会わせる技術は現在制作中 「シンセサイザーのパイオニア・冨田 勲の『イーハトーヴ交響曲』に、電子の歌姫・初音ミクがコラボする」――。その発表は当然のごとく話題を呼び、ネット上でも大ニュースとなった。大友直人指揮による日本フィルハーモニー交響楽団と、VOCALOIDである初音ミクの共演という前代未聞のコンサートは、どんな風にして行なわれるのか。 2012年11月23日(金・祝)の初演に向けて関係者全員奮闘しているはずだが、特に初音ミク部分を担当するクリプトン・フューチャー・メディアはかなり大変なのではないか。それは8月27日の記者会見での伊藤博之代表の発言からも伝わってきた。いわく、「技術的なハードルが高くて、完全にはシステムは完成していません」。
ナタリー PowerPush - ryo(supercell) feat.初音ミク /じん feat.初音ミク ryo&じんが語る「ボーカロイド論」 今年はボーカロイド「初音ミク」が誕生してから5周年。各種イベントや関連商品が目白押しになっている。今やコンビニの棚にすら初音ミクのイラストが描かれた商品が並び、ボーカロイドは音楽シーン全体にとって無視できない規模になりつつある。そんな中supercellのryoは、2007年にニコニコ動画やボーカロイドシーンから登場し、まさに初音ミクと併走するようにしながら音楽活動を続けて人気を拡大してきた。その彼が初音ミク5周年にあたって、セガのゲーム「初音ミク- Project DIVA-」シリーズのテーマソングとして生み出した新曲は、まさに「ボーカロイドで曲を作ること」の意味を問い直す、実に真摯で胸を打つ内容だ。彼は今、ボーカロイドや初音ミクに何を思う
連載:初音ミク5周年 (1):「サンクチュアリとしての初音ミク」 ミクと駆け抜けた5年、開発元・クリプトンに聞く(本記事) (2):「世界のファンとムーブメントを作りたい」――初音ミクのネクストステージ (3):「使えば増える」初音ミクと、「お金が王様」の時代の終わり 歌詞とメロディーを与えると、女の子の声で歌ってくれるソフト。ヤマハの音声合成技術「VOCALOID 2」を活用し、なめらかな音声を再現した。パッケージには、「初音ミク」という女の子のキャラクターが微笑む。 アニメっぽい雰囲気で、硬派なミュージシャンには敬遠されたが、自由に使える歌声を求めていたアマチュアミュージシャンや、キャラクターと声に“萌えた”オタク層、音に先入観のない若者が歓迎し、新たな市場を開いた。年間1000本売れれば大ヒットとされる音源ソフトの世界で、1週間で1000本、半年で3万本販売。これまで5年で7万600
ナタリー PowerPush - livetune Google ChromeのCMソング「Tell Your World」を語る インターネット上で活躍する次世代クリエイターにスポットを当てた「Google Chromeで、あなたのウェブを、はじめよう。」キャンペーンCMをご存知だろうか? この「Google Chrome」のCMは全世界をターゲットにしたもので、これまでLADY GAGA、ジャスティン・ビーバーなどのビッグスターが参加していた話題のプロモーションだ。 そして昨年末発表された第3弾CMでは、日本が誇るボカロPのオリジネーター・livetuneの楽曲「Tell Your World」が抜擢された。気鋭のトラックメーカーであるlivetuneの才能が世界で認められたとともに、パソコン用の音声合成ソフト「VOCALOID」から誕生したディーヴァ、初音ミクのグローバル化を証明する
トップ > みんなの写真 > Google「Chrome」新CMが「初音ミク」である理由を作った中の人に聞いてきた いしたにまさきの新刊:HONDA、もうひとつのテクノロジー ~インターナビ×ビッグデータ×IoT×震災~ 01 それはメッカコンパスから始まった|Honda、もうひとつのテクノロジー 02 ~インターナビ×GPS×ラウンドアバウト~ 運転する人をサポートすること|Honda、もうひとつのテクノロジー 03 ~インターナビ×災害情報×グッドデザイン大賞~ 通行実績情報マップがライフラインになった日 2011.12.28 2011年という年は、ひたひたと進行してきたYouTubeによるテレビをハックするという動きがいよいよひとつの形となってきた年であったと考えていいと思います。 とはいえ、その年の瀬になって「家政婦のミタ」の視聴率40%ってのが、同時にやってくるあたりが、2011
7月初めにロサンゼルスで開催され、海外のボーカロイドファンを沸かせたAnime Expoの初音ミク米国コンサートがいかにして実現したのかを、同イベントのスタッフで、コンサート招聘に関わった正木良明氏が振り返る。 何もかも異例の事態だった。Anime Expo始まって以来の開催前のチケット完売、実在しないアーティストのコンサート、スタッフにチケット購入を控えるように伝えた連絡メール――経験したことのないことばかりの連続だった。 過去、何度もコンサートを観て来たノキアシアターではあったが、この広場前の熱気の凄さはいったい何なのだろう。6年間Anime Expoに参加しているが、こんな現象は見たことがなかった。開場前の興奮に満ち満ちた広場で入場列に並びながら、少し前のことを思い出していた。 始まりは2010年 「アメリカに初音ミクのコンサートを呼びたいが、どうすればいいと思う?」――そんな問い合
ラジオ番組「今日は一日 三昧」では、アニソンやプログレなどマニア層に大受けの選曲。Twitterを見れば「NHK_PR」さんがすっとぼけたツイートをしている。そしていよいよ「あのNHKがラジオでボカロ番組!?」という発表があり、すでに一部では話題騒然だ。 注目の番組名は「エレうた!」。NHKラジオ第1で4月30日(土)に開始予定だ。午後10時15分からの45分番組で、毎月最終土曜に放送される。本放送に先立ち、3月21日(月・祝)午後7時20分から1時間35分、「エレうた ver.0.1!」という特集番組が放送される。 それにしても何でまたNHKでボカロなのか? どういう人が作り、どんな番組になるのか? 公式ホームページは現在制作中ということで、番組の詳細はまだ不明だ。そこで早速、渋谷・NHK放送センターに向かい、「エレうた!」制作者に話を聞いてきた。 結論から先に言うと、この人たち最高です
ニコニコ動画で初音ミクなどのMMD(MikuMikuDance)キャラクターと音声で対話できるシステム「MMDAgent」を発表した名古屋工業大学が、CEATEC会場でデモを行っている。開発を担当した名古屋工業大学国際音声技術研究所の徳田恵一教授、李晃伸准教授、大浦圭一郎特任助教に話を聞いた。 MMDAgentはこう記述する ITmedia デモを見せてもらいましたが、最初の質問の回答が出る前に別の質問をしてもうまく対応できるんですね。 徳田教授 音声対話システムでは割り込みができず、命令が終わるまでじっと待っていなければならないものが多いのですが、MMDAgentは音声認識エンジンも自分たちで開発している(李准教授のJulius)ので、システム全体を密結合して割り込みをかけたりということも自在にできます。 ITmedia 対話のシステムはどのように構築するのですか。 李准教授 スクリプト
8月31日に3歳の誕生日を迎えた初音ミク。PCソフトとして生まれた初音ミクですが、2009年にはPSP用ソフト『初音ミク -Project DIVA-』でゲームデビュー。今年6月にはアーケード版、7月にはPSP用の『初音ミク -Project DIVA- 2nd』発売、さらには『感謝祭』という形でフィルムコンサートが行なわれるなど、いまや“アイドル”と呼ぶにふさわしい存在感を手に入れています。 今回は、初音ミクの生みの親、クリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉さんと、初音ミクをゲームに起用してヒット作となった『Project DIVA』シリーズの制作に携わってきたセガの内海洋さんをお迎え。 “ボーカロイド”がゲームの主役を張れる“アイドル”にまで成長していった歩みと初音ミクの今について語ってもらいました! ■0歳の初音ミクはとにかくカオスだった ―― ボーカロイド「初音ミク」が200
歌声合成ソフトと言えばVOCALOID(ボーカロイド)シリーズだが、今やそれに次ぐ勢力と言えるのが、フリーソフト「UTAU」だろう。2008年3月の登場以降、徐々に進化を続け、ネット発の楽曲制作ツールとして独自の存在感を持つに至った。 VOCALOIDとの大きな違いは「中の人」を自前で作れること。指定された130個程度の音素を録音し、UTAU側で設定すれば、誰でも自分の声で歌わせられる。UTAUの魅力はそうした自由度の高さにあり、ユーザーが制作した音源、UTAUで作成された楽曲が大量に公開されている。 このようにVOCALOIDと比較されがちなUTAUだが、どうやら商用ソフトとはまったく異質の進化を遂げるに至ったようだ。その経緯を開発者の飴屋・菖蒲(あめや・あやめ)さんに伺っている。(以下、文中では飴屋さん) 音響信号処理は専門外だった ―― 飴屋さんは音響信号処理を研究されているとか?
今さら感は非常に強いが、今回のインタビューには、小林オニキスさんをお迎えした。小林さんは2007年末にニコニコ動画に登場した、ボーカロイド(ボカロ)第一世代の有力Pの一人。ボカロ好きには言わずと知れた、あの名曲「サイハテ」の作者だ。 サイハテの公開は2008年1月。当時としては珍しかったアニメーションをPVに取り入れた。ポップなメロディ・四つ打ちのビートの曲調とは裏腹に「死別」という重いテーマを持った、非キャラクターソングの走りでもあった。結果として幅広いリスナーを得て、公開から2ヵ月と経たないうちに再生回数は100万回を超えた。 この曲のもう1つのトピックは、元スーパーカーのフルカワミキにカバーされたことだった。これはボカロ曲がメジャーのアーティストに演奏され、JASRACに登録することなく音源が流通した初のケースだった。サイハテは二次創作が多い事情を勘案した上で、メジャーとボカロの垣根
初音ミクの追加ライブラリーとして発売された「MIKU Append」。その裏側には二人のクリエイターが交わした膨大な思想が埋もれていた(写真はパッケージデザインの元となったフィギュア) ASCII.jpの読者なら「初音ミク」といって知らない人はいないだろう。 彼女は、日本におけるCGMの歴史で外せない存在だ。2007年8月31日に発売されて以来、その声質やパッケージイラストに触発されたユーザーが楽曲やイラストを作成。ニコニコ動画やPixivといったコンテンツ共有サービスに投稿してさらにファンを増やし、今ではライブやカラオケ、ゲーム、フィギュア、コスプレ、スーパーGT、痛車……。数えきれない形で世の中に受け入れられてきている。 その初音ミクの追加音声である「MIKU Append」が、クリプトン・フューチャーメディアから4月30日に発売された。(Amazon.co.jpで見る) 甘くささやく
初音ミクに新しい表情を追加する拡張音源パック「初音ミクAppend(MIKU Append)」が4月30日に発売される。開発元であるクリプトン・フューチャー・メディアでVOCALOID関連製品を統括するキーパーソン、佐々木渉さんに話を聞いた。 直前で追加された「Light」 初音ミクAppendは昨年8月31日、初音ミクの誕生日(発売2周年の日)に発表。このときは3つの歌声データベースのデモを公開。12月には5つのデータベースの中から3つの初期β試用版を配布し、新しい声を活用して多くの楽曲が作られた。 この試用版は2週間しか使うことができないため、ユーザーから製品版を待ち望む声が高まっていたが、このほど発売日が決まり、製品内容もフィックスした。Soft、Dark、Solid、Vivid、Sweetの5つ音声ライブラリが決定。3Dフィギュアをベースにした新たなビジュアルも公開された。 公式サ
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