今回はXML 関連規格解説シリーズ第1弾としてXPath を取り上げます。これはXML の構造変換を行うXSLT の中で使用されたり、リンク指定で使用されるXPointer で使用されたりと、様々な分野で応用される大事な規格です。このシリーズでは、それぞれの規格のエッセンスを1話完結でまとめます。 XSLT とXPath の関係 XSLT は、XML データの構造をツリーと見るならば、ツリーからXML ツリーへの変換指定を行うための規格です。これを使ってたとえばマイクロソフト社のIE には、XML をHTML に変換して表示させる仕組みが組み込まれていることは皆さんもご存知でしょう。変換元のツリーをソースツリー(source tree)と呼び、変換先のツリーを結果ツリー (result tree) と呼びます。 図1 ところで、このXSLT による指定を行うには、変換元のソー