31日午前0時55分頃、京都市左京区浄土寺石橋町、日本画家の橋本関雪(1883~1945)の旧邸「白沙村荘(はくさそんそう)」の敷地内にある茶室「憩寂庵(けいじゃくあん)」と「倚翠亭(いすいてい)」から出火、木造平屋の計約100平方メートルを全焼した。 当時、茶室は無人だった。建物の電気ブレーカーは普段、落としてあるといい、京都府警と同市消防局は不審火の可能性もあるとして、同日朝から実況見分し出火原因を調べている。 府警などによると、憩寂庵と倚翠亭は、木造の渡り廊下で南北につながっている。北側の倚翠亭は屋根が崩れ落ちたが、憩寂庵は屋根の一部が焼け残っていた。府警は倚翠亭から出火した可能性もあるとみて調べる。 二つの茶室は1932年に建てられた。普段は非公開で、今月25日に茶道教室で利用された後は使われていなかった。ブレーカーも30日夜に茶室外側をライトアップした後、落としていた。茶室は施錠